
第50回国際食品・飲料展「Foodex Japan 2025」が3月11日〜14日、東京ビッグサイトで開催された。現地在住記者がオーストラリア・パビリオンを訪れた(東京・板屋雅博)。
オーストラリアは毎年「Foodex」に参加しているが、今年のオーストラリア・パビリオンも、オーストラリア大使館商務部を中心にNSW州、VIC州など6州が参加し、Foodexの中でも最大級となった。

オーストラリア・パビリオンでの展示は、ワイン、ビール、ノンアルコール類、食肉類などの伝統食品・飲料が主流だが、近年、輸出量が増えているウイスキーやジンなどの度数が高いアルコールも展示されていた。VIC州のStarward社は、メルボルン都心に近いポート・メルボルンで、赤ワイン樽の中で熟成させる独特の製法で香り高いウイスキーを世界へ輸出している。

ワインでは伝統的なハンター・バレー(NSW州)産やマーガレット・リバー(WA州)産などの有名銘柄に加え、最近増加しているオーガニック・ワインに人気が集まっていた。オーストラリアを代表するビールの1つ、クーパース(SA州)も目を引いた。

食肉ではビーフ、Wagyu、ラム、カンガルー、鹿肉などが各州から出展され、オリーブ・オイルやハチミツ、またマヌカ・ハニーは各種の加工品も含めてほとんどの州から出展されていた。Warada社は高品質のマヌカ・ハニーを、Yoshika社はマヌカ・ハニーの幅広い加工食品を展示。Double D社はマヌカ・ハニーの加工食品「Nova Farm」のオーツ麦を展示した。

野菜・果物の大きなコーナーではAusvegが豪州産植物であるレモンマートルを紹介、豪州一と言われる「Bulla」アイスクリームは日本のバイヤーから注目されていた。
個人的に気になったのはタスマニアン・シーソルト(食塩)。南極海で作られた食塩は使ってみたい逸品だ。オーストラリアの最新の輸出品目が分かる展示会だった。