
近年、9月入学の大学が増えるなど、帰国子女や留学生が増加傾向にある日本。今回は、最新の入試情報から作文・面接対策まで、知っておきたいポイントを専門家が解説。
日本帰国予定・永住予定のご家庭向けオンライン教育セミナーを開催

9月3日、オーストラリア在住の日本人家庭を対象にしたオンライン教育セミナー「日本帰国予定/永住予定のご家庭向け教育セミナー」(主催:日豪プレス/協力:京進)が開催され、30人を超える参加者が集まった。参加者の中にはオーストラリア国外に在住する日系家庭も含まれ、海外在住日本人の教育への関心の高さを改めて感じさせる機会となった。
本セミナーは、1988年の創業以来、海外在住の子どもたちへの指導を続けてきた京都本社の学習塾「京進」の協力により実施された。登壇したのは、株式会社京進 第一運営本部 海外ブロック長の古川泰史氏。古川氏は、帰国子女入試の最新動向や、帰国を予定する家庭が知っておくべき準備のポイント、日本語力維持のための効果的な学習法などについて、豊富な実例を交えながら具体的に解説した。


国内外の複数都市から保護者や教育関係者が参加。活発な質疑応答が行われた。特に印象的だったのは、シドニーの学校運営関係者による「帰国生だからといって単純に有利なわけではなく、しっかりとした対策が必要だということ」というコメントだ。帰国子女入試が多様化する中、こうした現場の声が多くの参加者の共感を呼んだことだろう。
アンケートでは、「日本語力をどう維持すべきか悩んでいたので参考になった」「海外での日本式教育の意義を改めて考えるきっかけになった」といった声が寄せられた。海外で子育てをする日本人家庭にとって、教育選択やアイデンティティ形成は大きな関心事であり、本セミナーはその不安や疑問に寄り添う場となった。
帰国子女受験の入試は、日本国内生とスケジュールが異なり、入試教科や日程の違いだけでなく、受験のための準備が必要だ。Kyoshin@Homeでは、帰国子女に特化した学生指導で志望校を目指すことができる。学習相談・入試へのアドバイスだけでなく、願書や志望理由書の書き方、面接練習の指導も随時行っている。
日豪プレスでは、今回の反響を受け、今後も在豪日本人家庭に向けた教育関連情報の発信を継続していく方針だ。京進との連携を通じ、将来的には年齢別の学習相談や帰国前準備のためのフォローアップ企画なども視野に入れている。
「海外で子育てをする家庭が、安心して将来の教育を考えられるよう、引き続き支援していきたい」(日豪プレス編集部)

京進
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(Kyoshin@Home)
