Q: 小学校3年生の子どもがいます。学校に行きたがらず休みがちで、頑張って毎朝送り出そうとするのですが、どんどん難しい状況になってきています。ママ友に相談したところ、「登校が難しい場合は自宅で親が教えることもできるらしい」ということを知りました。詳しく教えてください。
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学校を休みがち? 「ホーム・スクーリング」という選択について(ホーム・スクーリング パート1)
前回のホーム・スクーリングの記事の続きです。前回はホーム・スクーリングとはどのようなものなのか、そして、ホーム・スクーリングを行うための申請をするにあたって、どのような準備をしなければならないかなど、概要をお伝えしました。今回は、申請書を出す手順についてお伝えします。
申請書には「初回登録」「登録更新」「10年生修了証明書」の3種類がありますので、目的に合ったものにしましょう。「初回登録」は初めて申請する子どものためのもの、「登録更新」は以前登録したことがある子どものためのもの、そして、「10年生修了証明書」はその名の通り、子どもがホーム・スクーリングによって10年生を修了したことを確認するためのものです。全ての申請は家庭訪問によって以下のような点で審査されます。
児童の教育プログラムは、初等教育(幼稚園~6年生)、中等教育(7~10年生)、高等教育(11~12年生)それぞれが、NESA(NSW州教育省)が定めた最低限のカリキュラムに従って指導されているかどうか。また、準備した教育プログラムが子どもの学習ニーズを満たすのに適しているかどうか。ホーム・スクーリング・プログラムにおいて計画、監督、記録するためのシステムがあるかどうか。割り当てられた時間や環境がカリキュラムをカバーするのに適しているかどうかなどです。
審査の要件を満たす教育プログラムを作成するためには、以下の点に気を付けて考えてみるといいでしょう。
・お子さんがどのような知識、理解、スキルを持っているか?
・お子さんが学ぶべき知識やスキルは何か?
・取り組む方法にはどのようなものがあるか?
・お子さんが進歩しているかどうかをどのように判断するか?
・どのようなリソースが必要か?
ご自分でプログラムを作成するのが難しい場合は、地域のグループや支援団体などに参加したり、既存のプログラムを使うこともできます。
支援団体のサイト
Home Education Association, Inc(HEA)
https://shen.org.au/Sydney Home Education Network(SHEN)
このコラムの著者

内野 尚子
1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au