Q: 小学校3年生の子どもがいます。学校に行きたがらず休みがちで、頑張って毎朝送り出そうとするのですが、どんどん難しい状況になってきています。ママ友に相談したところ、「登校が難しい場合は自宅で親が教えることもできるらしい」ということを知りました。詳しく教えてください。
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A: 前回、前々回に続き、ホーム・スクーリングについて紹介します。今回は、ホーム・スクーリングを行う際の指導内容やスケジュールの組み方をお伝えします。
ホーム・スクーリングをする子どもや家庭には、それぞれ環境や事情などの違いがありますので、学校の時間割に合わせる必要はありません。時間割や時間配分は、例えば、午前中は休み、午後と夜に行う、または週3日は休みにするなど、各々のニーズに合わせたスケジュールを組むことができます。
ホーム・スクーリングを担う保護者は、教育プログラムの企画、監督、監視、記録の責任を負いますが、チューターや親戚に一部を依頼したり、サポート・グループや商用グループのプログラムに参加したりすることもできます。ただし、ホーム・スクーリングの登録期間中、カリキュラムをカバーするのに十分な時間を割り当てているかという証拠を提供する手段(例えば日記、チェック・リスト、写真、スケジュール表に記録するなど)を決めて証明できるようにしなければなりません。
ホーム・スクーリングを行うお子さんの中には、身体的、精神的障害を持つ方々もいらっしゃいます。その場合は、お子さんに合った支援技術、動画など電子機器などの使用、理学療法や作業療法などを合わせて行うことも可能です。
カリキュラムに関しては、NSW州では、学年を2学年ずつに区切って必須教科の内容をまとめています。保護者はお子さんがどの段階のどの内容に属するのかを見極めてスケジュールを組む必要があります。
質問者のお子さんは小学生なので、必須の学習分野は、英語、数学、サイエンス、HSIE(社会科)、保健体育、想像芸術(音楽、図画工作、ダンス、演劇など)です。各教科の内容には、他の教科とつながりがあるものもあります。お子さんによってはそれらを組み合わせて勉強した方が良い場合もあるので、お子さんのニーズや性格、得意分野、興味に合わせてカリキュラムを組むことをお勧めします。
分からないことは学校や支援団体などに相談してみましょう。ホーム・スクーリングがお子さんとそのご家族にとって有意義なものになることを願っています。
■ホームスクール申請者向け資料
NESA support material | NSW Government
このコラムの著者

内野 尚子
1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au