札幌市、シドニーでGX戦略を発信「豪州の都市は自然環境、経済を両立しており参考になる」

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豪州との連携可能性を探る─デロイト・シドニーオフィスで

札幌市グリーン店トランスフォーメーション推進室投資促進チーム、左から大橋武郎氏、佐藤格郎氏

 札幌市はシドニー市内のデロイト・オフィスで2月20日、海外投資家や関係者を対象にプレゼンテーションを実施し、同市が目指す「グローバル・グリーンファイナンス」構想を紹介した。

 発表では、北海道が持つ豊富な再生可能エネルギー資源と、札幌市が担う金融機能を掛け合わせたGX(グリーン・トランスフォーメーション)戦略を説明。発電から資本循環までを一体化させる投資プラットフォームとして、国際資本の呼び込みを図る方針を示した。

 今回初めてオーストラリアを訪問した札幌市の佐藤格郎氏は「サステナブル・ファイナンスやクライメット投資に対するインベスターの関心の高さを直接確認できたことは大きな収穫だった。ヨーロッパ同様、豪州でも気候関連投資への関心は非常に高いと実感した」と語る。メルボルンでの投資家フォーラム参加に加え、政府関係者や大学関係者とも意見交換を行い、「環境と経済成長を両立させている都市モデルとしての示唆を得られた」と振り返った。

 札幌市は、従来型の国際金融都市を目指すのではなく、北海道の自然環境を活かした産業育成と、それを支える金融機能を融合させる独自モデルを志向している。佐藤氏は「メルボルンやシドニーは環境技術と経済成長を両立させている都市として参考になる存在」と述べた。

 また、大橋武郎氏は「大学関係者を含め、サステナブルファイナンスを社会に実装し、経済として成立させようとする意識の高さが印象的だった」と指摘。「理想を掲げるだけでなく、それをどうマネタイズし、社会に組み込むかという視点は非常に学びが多かった」と話した。

 今後について大橋氏は、「札幌でもGX関連の国際会議を開催しており、豪州は重要なパートナー候補の一つ。大学や投資促進機関との連携、カンファレンスへの相互参加など、具体的な協力関係に発展させたい」と意欲を示している。

 札幌市の挑戦は、単なる都市ブランディングにとどまらず、グリーン産業と金融を融合させた新たな地域成長モデルの確立に向けた取り組みとして、国際的な注目を集めそうだ。





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