Kayo Sports、Disney+でサブスク視聴可能

野球人気の低いオーストラリアではまったく盛り上がっていないが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が5日開幕し、20カ国・地域のチームが連日、世界一の座をめぐり熱戦を繰り広げている。日本とオーストラリアなど5チームが参戦している1次ラウンドC組(東京ドーム)は今週末、7日夜に日本対韓国戦、8日夜に日本対オーストラリアの天覧試合と、超注目カードが続く。オーストラリアに住む私たちが、どうすればWBCの試合を視聴できるのか、検証した。(リポート:守屋太郎)
海外生活で非常に困ることの1つに、日本で放映されているスポーツの試合が居住国のテレビで観られないという問題がある。オーストラリアでも、五輪やサッカーのワールドカップといった大きなイベントでは、自国の選手や代表チームの放映が優先されるため、日本勢の活躍を思うようにライブ観戦できない。
オーストラリアのネトフリで視聴できない!
そこで対策として浮上するのが、近年普及している有料のサブスク・サービスだ。そもそも今回のWBCは、日本でさえ地上波で観られない。日本で観るには、独占放映権を握る「ネットフリックス」(Netflix)に課金すればいいのだが、オーストラリアでは注意が必要だ。サブスクも地上波同様、国・地域によって放映権が異なるため、オーストラリアで契約したネトフリのアカウントでは、WBCを観ることが不可能となっている。
海外サーバーを経由したバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)を通して視聴するグレーな方法もないわけではない。「ティーバー」(TVer)など日本の一部ネット番組は、海外からでもVPNを通して視聴できる場合がある。利用規約上、問題がある可能性があるため推奨しないが、筆者はこの方法で昨年の日本シリーズを視聴することができた。
しかし、ネトフリなど大手サブスク企業は、VPNを通した視聴をほぼ100%ブロックしている。日本のネトフリにアカウントを持っていても、オーストラリアでは観ることができないのだ。
じゃあどうすればいいの?
今回のWBCをオーストラリアで正規で放映しているサブスク・サービスとしては、「ディズニー・プラス」(Disney+)と「ケイオー・スポーツ」(Kayo Sports)との2つがある。
いずれも月間または年間の課金制。Disney+は月額15.99豪ドル〜でお試し期間なし。Kayo Sportsは、プレミアム・プランが最初の1カ月のみ1豪ドルというキャンペーンを実施中だ(7日午後時点)。つまり、WBC閉幕後にすぐに解約すれば、実質無料で視聴できるはず。
いずれも、オンラインでアカウントを開設して、クレジットカードまたはデビットカードで課金する。スマホのアプリやパソコンで視聴でき、対応機種であればテレビにキャスト(投影)して大画面で楽しむことができる。
でも全試合は放映されないよ!
ただし、これらのサービスにも重大な落とし穴がある。いずれもスポーツ専門チャンネル「ESPN」オーストラリア版の放送をそのまま流しているだけなので、WBCの全試合を放映しているわけではないのだ。このため、わざわざ課金したのに日本戦を観ることができない、といった困った事態も起こりうる。
実際、日本がチャイニーズ・タイペイ(台湾)13-0で圧勝した6日夜の試合は、オーストラリアのサブスクで放映されなかった。大谷翔平(ドジャーズ)が満塁ホームランを含む5打点を叩き出した2回表のサムライジャパンの猛攻(合計10点)が、ライブで観れなかったのは非常に悔しかった。
大谷のバットに世界が注目
幸い、7日の日本対韓国戦、8日の日本対オーストラリア戦について、筆者はサブスクで放映されることを確認している(Kayo Sportsの場合)。とりわけ、オーストラリア戦は今上天皇が観戦される「展覧試合」。雅子さまと愛子さまも同行されるとの報道もある。WBC前半戦の最大の見せ場となりそうだ。
野球の天覧試合は、1966年の日米野球以来60年ぶり。同じく昭和天皇が観戦された1959年の伝説の巨人阪神戦は、長嶋茂雄と当時ルーキーだった王貞治がともにホームランを放った後、同点で迎えた9回裏に長嶋が2本目となるサヨナラホームランで試合を決めた。
球史に残る名勝負から67年。大谷翔平も歴史に名を残せるか。
(注:サブスク課金は自己責任でお願いします。放映予定については各サービスの番組表などで確認してください)
◼️オーストラリアでのWBCサブスク・サービス
◼️ワールド・ベースボール・クラシック