オーストラリア不動産の現状
2020年豪州不動産市場を振り返る
新年あけましておめでとうございます。想定外続きだった昨年の混乱期を過ぎ、社会も落ち着きを取り戻しつつあります。欧米と比べればオーストラリアでは大きな混乱が起こらず、今後の経済・生活復興が見込まれる明るい新年となりました。まだまだ油断は禁物ですが、ソーシャル・ディスタンスの日常化や衛生観念の見直しなど、生活面の改善、新習慣も身に付いたのではないでしょうか。
さて、不動産市場の展望を鑑みる際、最も顕著な兆候は「混迷時の底値からの脱却」が挙げられます。
ロック・ダウンの時、州の定めた厳格なルール下のメルボルン都心を始めとして一時的に豪州全体に底値とも言える価格低下が発生しました。地域差はありますが、今年は健全な状況へ近付きつつ、不動産市場も活況期を迎えていると言えます。それでもようやく上向きに変わってきた程度です。海外からの本格的な流入者が増える前の今、長期的に見て現在は売却に適した時期というよりは、購買するのに良い時期「バイヤーズ・マーケット」と想定されています。
新年に新天地、理想的な住まいを想像する
今年こそ理想の住居を家族や自分のために、若しくは将来性のある資産を確保したいと新年に意気込む方も多いのではと思います。これぞ!という物件に出合った時、即支払い・即契約と急ぐ必要はあるでしょうか。不動産は人生設計上、簡単なお買い物ではありません。品質の確認や資金の確認などさまざまなことを事前に対応しておく必要があるのです。「不動産の購入方法が今一つ分からない」と悩みを持ったまま、購入手続きを急かされ、理解していないリスクに後から襲われないように、そしてせっかくのチャンスを安全かつ順調に生かすためには、日頃からの準備が大切です。
コラムの活用と実践について
なぜ、豪州不動産の価値が上がっていくのか、物件購入に関しての注意点、さまざまな疑問や小さな知恵、不動産保有に関する事項など、本コラムでは、日豪プレス読者の皆様が安心して豪州の不動産を手に入れて頂けるように、手引書のように情報をお届けし、活用していただければと思っています。
ご質問などございましたら、ご連絡お待ちしております。明るい未来は明るい新年と計画から始まります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
このコラムの著者
鶴美枝
グローバル・インテリジェンス・マネージメント代表。創業2010年以来、豪州各地の優良不動産を厳選し、豪州及び日本在住のホーム・オーナー若しくは投資家の方々の購入をサポートし資産増幅、理想の住まいの確保に日々尽力中。日本と豪州にて法学部大学院卒業。豪州不動産フルライセンス保持