オーストラリア不動産の現状
豪州不動産の現在の購入メリットとは?
経済活性化とオーストラリア政府の対応
豪州政府のCOVID19の対応は手厚く、生活を守り感染を防ぐための施策を実施し結果が現れている国ではないでしょうか。かつてリーマン・ショックの際も、経済悪化が諸外国に比べ軽かったと記憶に残っているかと思いますが、その対策の1つに不動産購入者への補助金施策があり、国内不況を防ぐストッパーとしました。
今回も新築物件契約者の印紙税免除や初めて不動産を購入する人のための補助金など、豪州政府における不動産購入へのサポートは、かつてない限度額へ引き上げられています(※一部、3月末が期限なので、ご注意)。つまり「住宅購入支援補助」は豪州では経済活性化の施策の一環で、購入者にとっては有利、更にオーストラリア経済正常化への牽引となる重要な役割を担っています。
金融機関の現状
各金融機関でもかつてない低い住宅融資利率が発表され、利用者が増加中です。頭金5パーセントでの融資を公表する4大銀行もあり、購入希望者にとって有利な状況と言えます。不動産物件を探す前にまず金融機関への限度額の確認は今まで通り必須ですが、「決済
失敗者」が増えている昨今、銀行よりも許容範囲の広い条件にて貸し出しをする金融機関(レンダー)に着目するのもよいでしょう。海外からの不動産購入への融資も可能など、柔軟になりつつあります。ご自身にあった条件で借り入れ可能なサービスができる金融機関を選び、活用しましょう。
不動産市場の変化
主要産業である建設業は、COVID19においても事業をそのまま継続し当初の計画通りに完成した住宅は多い中、経済困難で購入断念したり、自宅売却せざるを得なくなったケースなど、今までにない事由での不動産在庫が発生しています。特にオフ・ザ・プランという建築前物件の契約者が、この未曽有の災害を予期できず、経済状況の急変でローン不可となり「新築で未入居者のまま」で市場に在庫が戻る『リマーケット』物件も発生しています。当初より低い販売価格で完成した物件を実際に内覧し購入できる場合もあり、住宅購買希望者には、降って湧いた好機となっています。ただし、各物件の背景、建築業者の信頼度などを確認し、慎重に優良物件を選択しましょう
このコラムの著者
鶴美枝
グローバル・インテリジェンス・マネージメント代表。創業2010年以来、豪州各地の優良不動産を厳選し、豪州及び日本在住のホーム・オーナー若しくは投資家の方々の購入をサポートし資産増幅、理想の住まいの確保に日々尽力中。日本と豪州にて法学部大学院卒業。豪州不動産フルライセンス保持