オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!
Japanese Community News
オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。
天皇誕生日祝賀レセプション開催
首都キャンベラ・在オーストラリア日本国大使公邸で
在オーストラリア日本国大使館は2月25日、天皇誕生日を祈念した祝賀レセプションをキャンベラの日本国大使公邸で開催した。会場にはスーザン・リー環境大臣、グレッグ・ハント保健・高齢者介護大臣、ゼッド・セセルジャ国際開発・太平洋大臣を始めとしたオーストラリア政府要人、また、在豪日系企業の代表者らなど日豪の要人約330人が訪れた。
会場では日本車の展示をはじめ、日本の技術・イノベーション、また旅行先としての魅力を伝えるブースなどが設けられ、訪れたオーストラリア人に向け日本の魅力を存分にアピールした。
登壇した山上信吾・在オーストラリア日本国大使は、ウィットに富んだ挨拶で会場の雰囲気を和ませた。
山上大使は、コロナ禍においてレセプションを開催した理由について「パンデミックという長いトンネルの中で、少しでもその終焉に向けた明るい兆しを示すために開催を決定した」と説明。「日豪の要人である参加者の皆さんがこの場で交流を図ることで、日豪間の更なる友好関係の構築を期待したい」と続けた。
また、着任後、数多くの日系ビジネスの要人と会談を持ったことに触れ、彼らが一様にオーストラリアという国に対する信頼を口にしていたことに感銘を受けたとコメント。「日本とオーストラリア、両国の関係は非常に固い絆で結ばれていることを強く感じます。それは隔離を余儀なくされるにも関わらず、昨年スコット・モリソン豪首相が、菅義偉・新内閣発足後、初の海外からの政府要人として日本を訪れたことにも象徴されています」
そして、「私達は現在、年内の菅首相の訪豪の実現に向けて一生懸命取り組んでいます」と締めくくった。
東日本大震災10周年復興祈念イベント開催
東日本大震災以降、被災地支援の一環として被災地の若者たちをシドニーに招待するなど支援活動を行ってきたJCS(シドニー日本クラブ)レインボー・プロジェクトは3月11日、シドニーCBDにあるスコッツ・プリスビテリアン・チャーチで10周年特別復興支援祈年祭を開催。同イベントの開催をもって、10年間の活動を終えることを報告した。
シドニーさくら合唱団による君が代の斉唱、紀谷昌彦・在シドニー日本国総領事のあいさつ、浄土真宗本願寺の渡部重信住職の読経の後、日本時間午後2時4 6分に1分間の黙祷が行われた。
その後、書家・れん氏による書のパフォーマンスや琴奏者・小田村さつき氏による震災琴曲「鎮魂」演奏、太鼓パフォオーマンス集団「TA I KOZ」の「鬼剣舞チーム」による岩手県発祥の鬼剣舞踊り、「和太鼓りんどう」による和太鼓曲など数々のパフォーマンスが披露された。また、レインボー・プロジェクト自主制作の東北の魅力に迫るドキュメンタリー映画「10 colours10 years」の上映も行われた。
同祈年祭の経費を除く収益は、テイラー・アンダーソン基金に寄付される予定だ。
ケン・ドーン夫妻、シドニー総領事公邸を訪問
紀谷昌彦・在シドニー日本国総領事は2月26日、天皇誕生日を祝い、シドニー生まれの世界的芸術家、ケン・ドーン氏を公邸に招いた会食会を開催した。例年、天皇誕生日にはNSW州内を中心に日豪両国の要人を招いた祝賀会を執り行ってきたが、今年は新型コロナ・ウイルスの影響で規模を縮小して開催。本会食は日豪文化交流の一環として行われ、会食にはケン・ドーン夫人のジュディ・ドーン氏、国際交流基金シドニー事務所の杉江優里香氏、弊誌・編集長の馬場一哉が招かれ、公邸料理人の振る舞う特別メニューを堪能した。
■Web: kendone.com.au/index.php
RENCLUB会員・書作展2021開催
書家・れん氏が運営する書道教室の会員による書作展が3月31日(水)から4月18日(日)午前11時~午後5時(土日は午後4時)まで「Art Space on the Concoursein Chatswood」で開催される。
和歌や俳句の作品の他、優秀な成績を納めた児童・生徒たちによる見応えある作品も展示される。日本の文化芸術からわびさびを感じる時間を過ごせるだろう。イースター・ホリデーの4月2日(金)から5日(月)は休館。
シドニー総領事館、安全対策協議会開催
在シドニー日本国総領事館は2月25日、「安全対策協議会」をオンラインで開催。旅行業界、留学業界、学校関係者ら、幅広い組織、団体の関係者らが参加した。
紀谷昌彦・在シドニー日本国総領事のあいさつの後、日本から警察庁長官官房調査官による「サイバーセキュリティ対策」、NSW警察で唯一の日本人職員・レオ・ババ氏による「NSW州の治安情勢」の2本のゲスト講演が行われた。ババ氏は「NSW州の治安情勢」の講演の中で、シドニー西郊エリアの治安が悪化している点を強調。「ティーンでギャング化している集団がいて電車内などで窃盗を繰り返している。危険そうな集団を見つけたら車両を移動するなどして欲しい」と話した。また、日本人女性からのドメスティック・バイオレンスの相談も多いと報告。「相談の記録を残しておくことが重要なので躊躇せず相談を」とのこと。
■ポリス・アシスタント・ライン
Tel: 131-444
SBSラジオ日本語放送見どころ
SBSラジオ日本語放送は毎週、火、木、土曜日の午後10 ~11時に番組を放送している。シドニー市内からはAMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBSRadio1」を選択する方法で聞くことができる。
3月のインタビューでは、メルボルンのLGBTQIユーチューバーであるShunnyさんや、西オーストラリア・バレエ団の野黒美茉夢(のぐろみまゆめ)さん、アボリジニーの伝統食「ブッシュフード(ブッシュ・タッカー)」をチョコレートと組み合わせるショコラティエールの中村有希さんなどのインタビューを放送、ウェブ・サイトでバックナンバーの視聴もできる。
毎月第3週目の木曜日には日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集長が紹介している。
■SBSラジオ日本語放送
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