オーストラリア不動産の現状
ついに到来、市場上昇の開始か
大手銀行が「市場好調」と予測
2021年に入り、経済復興や不動産市場の正常化が始まる中、コモンウェルス銀行は「この先2年で不動産価格が16%上昇(*1)」、ウエストパック銀行は同期間で「20%上昇(*2)」など、オーストラリア4大銀行から驚きの予測が発表されています。
20年にCOVID-19の影響で地域によって価格が低迷したり下降した物件が、社会環境の変化に伴って、その価格が回復したことが主な要因であり、そしてこの回復が引き金となって、今後2年という短期間に急激に不動産価格が上昇するだろうと予測しています。
国内移住者増の州で住宅価格上昇
ではどこの物件を購入すれば投資として役立つのか、自宅を購入するのにはもう遅いのかなどについて、気になる方も多いでしょう。
実際には、「オーストラリア不動産」と一括(くく)りにできないほどの地域差、そして物件の種類による大きな差があります。
銀行の予測通り、ここまでの価格高騰が訪れるかどうかはまだ分かりませんが、現状であっても明らかに物件完売のスピードは凄まじく、市場が「上昇期」に入ったことは否めません。
特に、州外からの移住者が増えているクイーンズランド州(*3)の不動産需要増、住宅価格上昇の動向にも注目が集まっています。
チャンス(好機)を見極める
例えばCOVID-19など、想定外の出来事が起こり得る激動の世の中において、未来を予測することは決して簡単ではありません。しかし、需要のある場所や人が集まる地域の価値が高まったり、それぞれの家庭や人びとのライフスタイルに合った望ましい居住空間が必要であることなど、人びとの「住まい」に対する基本的な要望は不変です。
自分には今どのような形態の住処が必要なのか、将来に備えた堅実な不労収入をどう確保するのか。こんな時代だからこそ訪れた、「未曾有のチャンス( 好機)」ともいえる本格的なブーム到来前の今は、住まいや人生の方向性を考える良い機会であると言えそうです。
■出典元
*1 House prices to rise by 16 per cent over 2021 and 2022: CBA forecast (domain.com.au)
*2 Westpac forecasting 20% house prices rises over the next t wo years (msn.com)
*3 Queensland on Cusp of Property Boom (theurbandeveloper.com)
このコラムの著者
鶴美枝
グローバル・インテリジェンス・マネージメント代表。創業2010年以来、豪州各地の優良不動産を厳選し、豪州及び日本在住のホーム・オーナー若しくは投資家の方々の購入をサポートし資産増幅、理想の住まいの確保に日々尽力中。日本と豪州にて法学部大学院卒業。豪州不動産フルライセンス保持