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2021年7月 ニュース/コミュニティー

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オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!

Japanese Community News

オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。

スカルプチャー・ロックス開催
日本人彫刻家13人が競演

関係者の集合写真。牛尾啓三氏の作品前で
関係者の集合写真。牛尾啓三氏の作品前で

 スカルプチャー・バイ・ザ・シー実行委員会は5月20日〜6月3日まで、「Place Management NSW(PMNSW)」と「Ports Authority of NSW」の協賛の元、スカルプチャー・ロックスを開催した。同イベントは、例年10月末から11月にかけてボンダイ・ビーチで開催されている野外彫刻展示イベント「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」の規模を縮小して企画されたもの。2020年はコロナ禍によりキャンセルとなったため、より管理しやすいイベントの開催を目的に、ロックスで行われた。展示作品はすべて日本人アーティストによるもので、スカルプチャー・バイ・ザ・シーに20年以上にわたり作品を出展し続け、名誉アーティストの殿堂入りを果たした牛尾啓三氏を始め、日本、オーストラリアでそれぞれ活躍する13人の日本人アーティストによる17の作品がシドニー、キャンベルズ・コーブ沿いに展示された。中にはボンダイで展示された彫刻をきっかけに豪州に移住したアーティストもいる。

 20日に行われたローンチ・イベントにはドン・ハーウィン芸術大臣、デイビッド・ハンドリー・スカルプチャー・バイ・ザ・シー・ファウンダー、猪狩壮一・在シドニー日本国領事らが列席。それぞれあいさつを行った。ハンドリー氏は「日本人にフォーカスした野外彫刻展としては、日本国外ではおそらく最大のエキシビション。オペラ・ハウス、シドニー湾を背景にした彫刻展の実現にワクワクしている」と話した。

 イベントには出典者であり、豪州在住組の石野耕一氏、齋藤綾子氏、鎌田亮氏の3人も参加。それぞれ「都市と自然をバックグラウンドにしたこれまでとは違った形での展示をうれしく思う」(石野氏)、「日本代表のような形になれたことがたいへんうれしい。日本人ということで共通する日本的なタッチがある一方で、活動している国による違いもあると思う。そのあたりを楽しんでもらえれば」(斎藤氏)、「参加できで非常に光栄。日本政府のバックアップもあって実現できたイベントだと思うので今後も継続的にサポート頂けるとうれしい」(鎌田氏)とコメントした。


レザー・ブランド「メゾン・ド・サブレ」オープン
「ソニー」をパートナーにシドニーCBDで

CEOオマー・サブレ氏(左)とCOOのゼイン・サブレ氏
CEOオマー・サブレ氏(左)とCOOのゼイン・サブレ氏
壁面に並べられた人気のスマホ・ケース(左)、店内中央部に設置されたプロジェクターを活用したディスプレイ(右下)、スマホ・ケース以外にも財布などラインアップも増え続けている(右上)
壁面に並べられた人気のスマホ・ケース(左)、店内中央部に設置されたプロジェクターを活用したディスプレイ(右下)、スマホ・ケース以外にも財布などラインアップも増え続けている(右上)

 オーストラリア発のレザー・ブランド「メゾン・ド・サブレ(MAISON de SABRE)」の初となる実店舗がポップアップ店として5月13日、シドニーCBDにオープンした。店舗オープンは3カ月の期間契約だが更に10カ月の延長も視野に入れているという。

 オープンに伴い開催されたVIPナイトにはメディア、オーストラリア国内のインフルエンサー、シドニー在住の日本人など総勢80人の招待客が来店した。

 2017年のブランド立ち上げ以来、同ブランドはオンライン・ショップのみでの販売を展開してきたが、日本国内でもインスタグラムなどSNSで話題となり、現在マーケットシェア・ナンバーワンの国となっている。そのため、日本人マーケットにはとりわけ熱い視線を送っているという。

 実店舗でもデジタル・ブランドのイメージを大切にし「来店した方が異空間に遊びにきたようなPlayful Luxury (遊び心のあるラグジュアリー)の提供」を目指した。その実現に向けて「ソニー」をパートナーに迎え、スカイ・アーチの壁、中央ブースに設置されたプロジェクターの設置などによる商品を引き立てる理想的なデジタル空間を作り上げた。

 メゾン・ド・サブレは、元歯科医師であり同社CEOオマー・サブレ氏が、17年に同じく歯科医師だった弟、現COOのゼイン・サブレ氏と共に立ち上げ、オマー氏は当初歯科医師業と並行しながらブランド設立に奔走した。その後、口コミで日本からの注文が増え、18年12月に日本市場へ本格進出。日本語の公式サイトを立ち上げ、日本円での決済、送料無料など日本人に向けた独自サービスの提供を開始すると共に日本からインスパイアを受けたカラー「抹茶グリーン」をリリースした。

 日本国内では大手セレクトショップでの店舗販売が決定、更にポップアップ店舗オープンも予定されている。

■POP UP MAISON
住所:Shop 1-03G / 188 Pitt Street Sydney, NSW 2000
電話: 61-(0)2-9221-0354
営業時間:月〜水・金11am〜7PM、木11AM〜9PM、土10AM〜6PM、日11AM〜 5PM


スノー・トラベル・エキスポ2021開催
メルボルン、シドニーで2年ぶりに

東北エリアの魅力を伝えた出展ブース
東北エリアの魅力を伝えた出展ブース
「星野リゾート」のブース横にはスノードームを設置。子どもたちは束の間雪の世界を楽しんだ
「星野リゾート」のブース横にはスノードームを設置。子どもたちは束の間雪の世界を楽しんだ
最新のスキー板やスノーウェアも展示・販売
最新のスキー板やスノーウェアも展示・販売

 メルボルン・コンベンション・エキシビション・センターで5月16日、シドニー・インターナショナル・コンベンション・センターで同23日、「スノー・トラベル・エキスポ2021」が開催された。隣国ニュージーランドを始め、日本、アメリカ、カナダ、韓国、そしてスイス、オーストリア、フランスのヨーロッパ勢など海外のスノー・リゾート、そしてオーストラリア国内のスキー関連事業者らが出展を行った。昨年はCOVID-19の影響で度重なる延期の上、最終的にはオンラインのみでの開催となった。実際の会場での展示開催は実質2年ぶり。

 近年、パウダー・スノーのクオリティー、及び時差の少なさなどさまざまな要因からオーストラリアで最も人気の高まりを見せている日本のスノー・リゾート。例年多くの関係者が日本から訪れていたが今年は委託を受けた現地の担当者らがブースを出展。それぞれプロモーションを行った。コロナ禍で国境を超えられない状況下ではあるが、それでもなお会場には多くのスノー・スポーツ・ファンが押し寄せた。


ブラック☆パンサーズ優勝──日本人会ソフトボール大会

優勝したブラック☆パンサーズのメンバー
優勝したブラック☆パンサーズのメンバー

 日本人会レクリエーション委員会は5月16日、シドニー北郊セント・アイビスで第84回目となる秋季ソフトボール大会を開催した。全11チーム、約200人が参加した。

 午前9時に始まった予選を終え、8チームが午後の決勝トーナメントに進出。決勝戦は共に強打と安定した守備で勝ち上がった、ブラック☆パンサーズとJCSが対戦し、1点差を守り抜いたブラック☆パンサーズが優勝の栄冠を手にした。

 フラット・ロックスとFun! JTBの対戦となった3位決定戦は、フラット・ロックスが強打を活かして勝利。次回大会は、2021年11月の開催を予定している。


オーストラリア・ジュニア空手道選手権大会結果

6部門で優勝した八尋道場の門下生たち
6部門で優勝した八尋道場の門下生たち

 5月15日、QLD州プロサーパインの「Proserpine Primary School」で極真連合会主催によるオーストラリア・ジュニア空手道選手権大会が開催された。同大会で、シドニー北郊アーターモンにある新極真空手・八尋道場の門下生が、7歳以下、8〜9歳男子、10〜11歳男子、12〜13男子軽量級、12〜13男子中量級、高校生男子の6部門で優勝した。

 新極真空手・八尋道場は2013年に八尋康成氏により設立され、現在およそ150人の会員が所属。3歳〜65歳まで、幅広い世代にそれぞれのレベルに合わせてクラスが展開されている。


シドニー総領事館、安全対策協議会開催
DV犯罪についてH&H Lawyerが講演

ゲスト講演を行った林弁護士
ゲスト講演を行った林弁護士

 在シドニー日本国総領事館は5月24日、「安全対策協議会」をオンライン形式で開催した。旅行業界、留学業界、学校関係者など、幅広い組織・団体の関係者らが参加した。

 紀谷昌彦・在シドニー日本国総領事のあいさつの後、H&H Lawyers法律事務所の林由紀夫主任弁護士、上田大介弁護士の2人により、「ドメスティック・バイオレンス(DV)、雇用者へ及ぼす影響とリスク、その対応」をテーマにゲスト講演が行われた。

 講演では日豪両国におけるDV犯罪に対する対応の違いや認識の違いなどが紹介された。日本では被害の発生から起訴に至るまでのプロセスが非常に多く時間が掛かることに比べ、オーストラリアでは隣人の通報を得て現場に駆けつけ、警察の判断でその場で連行・逮捕もあり得るという話がされ、参加者から驚きの声が上がった。また、DVと認定された場合にビザが剥奪され、国外強制退去となった事例なども併せて紹介された。

 ゲスト講演後は在シドニー総領事館・江崎警備対策官がシドニーにおいて日本人が巻き込まれた犯罪の事例紹介や安全対策などについて話した。コロナ禍においてDV犯罪が増えていることに加え、電話による詐欺なども増加中だという。

 「日本語では明らかに詐欺だと分かることであっても英語になると意外と騙されてしまう人も多い。お金に絡む電話はまず詐欺を疑うように」と注意喚起を行った。

 在シドニー日本国総領事館ではウェブサイト上で在留法人向け安全マニュアル「シドニー安全の手引き」を公開している。一度目を通してみることをお勧めしたい。

■在シドニー日本国総領事館
Web: www.sydney.au.emb-japan.go.jp/itprtop_en/index.html


ブリスベン・ロアの2選手、表敬訪問

工藤(右)檀崎(左)両選手と田中一成・在ブリスベン日本国総領事
工藤(右)檀崎(左)両選手と田中一成・在ブリスベン日本国総領事

 5月26日、サッカーAリーグのブリスベン・ロア所属の工藤壮人(31)、檀崎竜孔(20)の両選手が在ブリスベン総領事館を訪れ、田中一成在・ブリスベン日本国総領事を表敬した。レギュラー・シーズン最終盤の多忙な日程の合間を縫っての訪問となったが、両選手は田中一成・在ブリスベン日本国総領事からの質問に丁寧に答えるなど、会見は和やかなムードで進んだ。その席で、日程が許せば当地の日系住民子女との交流の場を持ちたいとの希望を伝えた両選手は、所属全選手のサイン入り実使用ユニフォームを贈った後、残りシーズンの健闘を誓って訪問を終えた。


ブリスベン日本クラブ、新体制発足

 5月12日、ブリスベン日本クラブ(JCB)は、定例の年次総会をオンラインで開催し、2021年度の新体制を発足させた。総会では、長年会長を務めた嶋田清次前会長の退任が正式に決まり、昨年度からの再任3人を含む7人の理事が選出された上で、木原忠司氏が新会長に選ばれた。ブリスベン日本語補習校の運営など、今後、同会の活動をリードしていく木原新会長は、「まずは、補習校に通う(JCB会員の)ご子女が安全に楽しく通学できる体制を継続して運営していけるように務めるのと同時に、在ブリスベンの日本人の輪がつながっていくように努力していきたい」と新会長としての抱負を語った。

■ブリスベン日本クラブ 2021年度新体制
会長:木原忠司(行事/IT)
副会長:清水英樹(法務/労務)
同上:栗田:真里(補習校)
渡辺哲(会計/行事)
金澤新(補習校)
新堀ジョリー由香子(秘書/総務)
合田桜子(広報/行事)


映画『セーブ・ザ・リーフ〜行動する時〜』
ブリスベンで上映会開催

映画上映後に観客と共に記念撮影
映画上映後に観客と共に記念撮影
上映会には田中一成・在ブリスベン日本国総領事も参加(左から3人目)
上映会には田中一成・在ブリスベン日本国総領事も参加(左から3人目)

 地球温暖化などにより危機に直面している世界のサンゴの保護を呼びかけた自然ドキュメンタリー映画『セーブ・ザ・リーフ〜行動する時〜』(島崎誉主也監督)のプレミア上映会が5月15日、ブリスベン市内中心部のエリザベス・ピクチャー・シアターで開催された。

 上映会には、田中一成・在ブリスベン日本国総領事も招かれ「当地、クイーンズランド州のグレート・バリア・リーフなどでも撮影が行われるなど非常に意義のある作品」と、スピーチを行った。

 ブリスベン在住で東京五輪重量挙げオーストラリア代表の山崎エリカ氏や、QLDバレエ団の日本人初のプリンシパル、吉田合々香(ねねか)氏ら著名人も含めた約50人の観客が映画を鑑賞した。

 同作品の沖縄を描いたパートを主に担当した、プロデューサーの飯島浩樹氏は「環境問題を扱う映画は脅威を煽るだけのものが多いが、この作品に登場する人々のサンゴ礁保全への情熱的で前向きな想いから、一筋の希望を感じてもらえたと思う」と話している。

 同作品は、今年3月に大阪で開催された「東京ドキュメンタリー映画祭 in Osaka 」で短編観客賞を受賞。その後、日本の各都市で上映されており、6月27日にはケアンズでも上映会が催される予定だ。

■セーブ・ザ・リーフ〜行動する時〜
Web: www.mcmstv.com/
■問い合わせ
Email: info@mcmstv.com


在パース日本国総領事館、外務大臣表彰受賞式を開催

デイビス氏(左)と鈴木徹・在パース日本国総領事
デイビス氏(左)と鈴木徹・在パース日本国総領事

 5月13日、在パース日本国総領事公邸で令和2年外務大臣表彰受賞式が行われた。同表彰式では、オーストラリアにおける柔道の普及に貢献したことで受賞した西オーストラリア大学柔道クラブ創設者兼会長のストックリー・ロイ・デイビス氏に鈴木徹・在パース日本国総領事から祝辞が述べられた。

 同氏は1973年から柔道の稽古に勤しみ、オーストラリアにおける柔道の普及に大きく貢献。1988年に西オーストラリア大学柔道クラブを創設し、指導者として活躍しながら日本とオーストラリア両国の友好親善の増進及びスポーツ交流を促進した功績が称えられた。


オーストラリア政府観光局、最新グルメ旅動画を公開
『ELLE goulmet』とコラボレーション

オーストラリアの食の魅力を改めて見てみよう
オーストラリアの食の魅力を改めて見てみよう

 オーストラリア政府観光局は、食を切り口に豊かなライフスタイルを提案するフード・マガジン『ELLE gourmet』(エル・グルメ、発行:ハースト婦人画報社)とコラボレーションし、オーストラリアの食と旅の魅力を伝える動画シリーズ3本の配信を6月4日より行っている。また、動画に先駆けて、多様性豊かなオーストラリア料理に関する特集記事を『ELLE gourmet digital』で公開した。

 「太陽の下でテーブルをシェアするブランチ文化、移民の国ならではのあらゆる国の料理に影響を受け進化してきた食文化、そしておいしいワイン造りに欠かせない土壌や気候などの自然環境が整ったワイナリーや雄大な自然の中での食事など、まさに美食大陸オーストラリアならではの魅力と言えます」(オーストラリア政府観光局)

 今回の企画のために撮影した3本の動画はそれぞれ「朝食&ブランチ文化編」「ローカル・フード編」「ワイナリー編」と題し公開。動画の中では、オーストラリアのカフェ・カルチャーを世界に広めたとして知られるオールデイ・ダイニング「bills(ビルズ)」のビル・グレンジャー氏のほか、地元民に愛されるオーストラリアの味、世界的に評価の高いワイナリーで楽しむ絶品ワインと料理などを現地レポーターが紹介している。

 なお、オーストラリア政府観光局の公式ウェブサイトでは、オーストラリアの食の魅力に関するコンテンツを紹介しているほか、公式YouTubeチャンネルでは、オーストラリアのグルメ旅動画も配信中だ。

■ELLE gourmetインスタグラムTV
Web: www.instagram.com/ellegourmetjp/channel/?hl=ja
■ELLE gourmet YouTube チャンネル
Web: www.youtube.com/c/ELLEgourmet


SBSラジオ日本語放送見どころ

 SBSラジオ日本語放送は毎週、火、木、土曜日の午後10〜11時に番組を放送している。シドニー市内からはAMラジオ1107hkzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBSRadio1」を選択する方法で聞くことができる。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の新コーナー「オリンピック・ウォッチャー」の配信が開始し、選手インタビューの他、関連した日本語記事が「SBS Japanese」のウェブサイトで発信されている。5月は、シドニーの教員で競技縄跳びを指導する小川貴士さんや来シーズン、シドニーでプレーするクリケット日本女子元主将の柳田舞さんのインタビューなどを放送。

 毎月第3週目の木曜日には日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集部スタッフが紹介している。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese

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