検索
Close this search box.

歯を失った際のインプラント治療法/歯科教室

SHARE

ノックス・キム先生の歯科教室
歯を失った際のインプラント治療法

 むし歯や歯周病で歯が抜けて、お困りの人は多いのではないでしょうか? また、スポーツなどでも、歯を失ってしまう可能性は十分にあります。歯を失った治療法として、従来はブリッジや入れ歯が一般的でしたが、近年はインプラント治療を希望する患者さんが増えています。

 インプラント治療は、歯を失った歯茎に人工歯根を埋め込み、そのインプラント体があごの骨に結合することで失った歯を補う治療で、見た目が自然なことや手入れのしやすさなどが魅力となっています。

 そのインプラント治療には18歳以上であれば年齢制限はなく、高齢者でも受けられます。全身状態に問題がなければどんな人でも大丈夫です。

 インプラントの素材となっている金属のチタンは生体親和性が高い金属で、金属アレルギーがある人でもアレルギーは出にくく、体に害を及ぼしにくい特徴があります。

 金属アレルギーは、特定の金属にアレルギー反応が生じるもので、全ての金属に反応するわけではありません。チタン・アレルギーかそうでないかは、事前にパッチ・テストなどで検査をする必要があります。

 インプラント治療の手術に掛かる時間は、インプラントをする歯の本数や治療部位によって異なりますが、だいたい30分から1時間半ほどで終わります。

 治療の期間としては、通常、下あごで約3カ月、上あごで6カ月ほどです。あごの骨の量が大幅に不足している場合、補助的な手術(GBRやサイナス・リフトなど)を行うため、余計に6カ月程度の期間を要する場合があります。

 通院の回数は通常、埋め込みから被せ物の装着までで、術後のレビューなどを含め6~8回ほどとなっています。

 インプラント治療の利点は、義歯をしっかりと固定できることです。インプラント治療においては、残っている歯を削ったり、残っている歯に義歯を安定させるための装置を付けたりすることはしません。残っている歯に負担を掛けずに治療を行うことができることも、インプラント治療のメリットです。

 インプラントの寿命は、現在主流となっているチタン製の場合、生涯インプラントを使い続けることが可能です。使用期間としては40年を超えています。ただし、メンテナンス次第でインプラントの寿命は変わってきますので、セルフ・ケアはもちろん、定期的に歯科医院で検診を受ける必要があります。

歯科医紹介

ノックス・キム院長

ノックス・キム院長

青山デンタル・クリニック(Dental Clinic@World Tower)院長。東京都東新宿ANBI歯科副院長。元シドニー歯科大学臨床講師。20年以上の臨床経験、一般歯科治療の他に多くの歯科関連資格を保持。豪州インビザライン社指導講師を務め、現在まで1000症例以上の治療を行う

SHARE
Google Adsense