QLDで安全・快適ライフ 第71回
集合住宅地の安全対策
ハイライズのビルやアパートメントのセキュリティーは不可欠です。強盗犯の大部分はオポチュニストと言われ、出来心や機会主義で犯行に及んでいます。特に、簡単に素早く侵入できそうな場合や、貴重品が見つけやすそうなどのケースで多く狙われます。
以下、何に気を付けるべきかを列挙します。
- 各個人が正しく決まった習慣を持つことは、全ての居住者の保護に不可欠です。
- 建物内でのマネジメントの役割と機能を明確にし、関連する電話番号を電話帳に登録します。
- 建物の退避・安全プランを理解しましょう。
- 無人時は共用ドアを全て閉じておきましょう。
- 信頼している人であっても鍵を預けるのは止めましょう。
- 全てのドアや窓に、デッド・ロックやウィンドウ・ロックを設置しましょう。
- 在宅中も、バルコニーのスクリーン・ドアの鍵は掛けておきましょう。
- ガレージ・エリアやロックアップ・ガレージを持ち物の収納に使ったり、貴重品を保管することは避けましょう。
- 自転車はロックアップ・ガレージにしまって、できればサドルやタイヤを外しましょう。ロックアップ・ガレージがない場合、しっかりとしたものに固定して施錠してください。オートバイは追加の安全対策を考えましょう。
- 自転車の写真を撮り、シリアル番号を控えておきましょう。
- 車から離れる時は全ての貴重品(ガレージのリモート・キー含む)は持っていくか、見えないようにしましょう。
- 車は常にロックし、窓は全て閉めておきましょう。
- ナンバー・プレートは防犯用ネジに変えておきましょう。
- 犯罪者が潜り込まないように、出入りの際はガレージのドアが閉まったか確認しましょう。
ガレージを含む共有エリアの安全対策が失われると、建物全体の安全を危険に晒します。集合住宅の性質上、隣人を知ることの利点を過小評価しがちです。ご近所同士で互いの一般的な習慣を知っていると、普段と違うことに注意を払うことによって犯罪を防ぐのに役立ちます。
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このコラムの著者
平野尚道
QLD州警察ゴールドコースト(GC)地区・日本担当リエゾン・オフィサー。GC日本人会会長を8年務める。移民サポート非営利団体MCCGCで異文化育成担当を9年務めた後、現職。2009年に在ブリスベン日本国総領事館より在外公館長表彰、14年にGC市オーストラリア・デー文化功労賞を受賞