オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!
Japanese Community News
オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、イベントが中止や延期となる可能性があります。イベントの最新情報は、各イベントの公式サイトで確認してください。
田中一成・在ブリスベン日本国総領事が離任
総領事公邸庭園で送別レセプションを開催
9月3日、離任する田中一成・在ブリスベン日本国総領事の送別レセプションが開催され、会場となった総領事公邸庭園には多くの招待客が集まった。後任の総領事の赴任までは同館の増田智恵子首席領事が総領事の業務を代行する。
田中一成・在ブリスベン日本国総領事は日豪プレスの取材に対し「約2年9カ月の勤務を終え、9月初旬に帰国することになりました。QLD州のみならず、日豪プレス読者の方々からのご理解とご支援に深く感謝申し上げます。過去40年近く日豪関係に携わって来た中、全ての面でここ数年の両国関係は間違いなく最高の状態にありますが、150年近く前から当州を皮切りに豪州各地でさまざまなご苦労とご努力を重ねられた先人の方々に深く思いを致すと共に、現代に生きる我々そしてこれから先に続く世代が引き続き努力を傾け、両国関係がこれまで以上に地域とそして世界に貢献するものとなるよう心より祈念致します」とコメントした。
外務省が令和3年度外務大臣表彰を発表
8月20日、外務省は令和3年度外務大臣表彰授与者を発表した。今年度表彰されるのは、177個人、41団体で、そのうち豪州関連では5氏が受賞。日本と豪州との相互理解の促進に対する功績により、大川人史氏(株式会社INPEX常務執行役員、オセアニア事業本部副本部長、パース事務所長)、由良滋氏(九州芸術工科大学名誉教授)、ピーター・ジェニングス氏(豪州戦略政策研究所所長)、ロス・アントニー・フィンドレー氏(株式会社NAC代表取締役)、マージェリー・アン・デ・クレッツァー氏(モナシュ日本語教育センター所長)に表彰状が授与され、副賞が贈られる。例年行われている表彰式は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実施されない。
外務大臣表彰は、国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体を称えることを目的としている。
リズモア市が姉妹都市交流カンファレンスを開催
奈良県大和高田市の学生らとオンラインで交流
8月17日、NSW州リズモア市と奈良県大和高田市の姉妹都市交流カンファレンスがオンラインで開催された。
同カンファレンスには、リズモア市のバネッサ・エキンズ市長、ニール・マークス副市長、大和高田市の堀内大造市長、都市友好会顧問・村島靖一郎氏、サザン・クロス大学カレッジ・日本交渉担当兼講師・マクラレン温子氏、高田商業高校英語顧問・小川実加氏、カデナ高校日本語教師・ベリンダ・チェリー氏に加え、高田商業高校、カデナ高校、サザン・クロス大学の学生たちが参加した。
参加者らのあいさつの後、両市のコロナ渦の状況や6月に紀谷昌彦・在シドニー日本国領事らがリズモア市を訪問した際の報告が行われた。また、高田商業高校、カデナ高校、サザン・クロス大学の学生らによる会話交流の時間が設けられ、バネッサ・エキンズ市長は「若い人たちに交流活動に関わってもらい、日豪交流が未来に発展していくのがうれしい」と述べた。
シドニー総領事館、安全対策連絡協議会を開催
在シドニー日本国総領事館は8月26日、「安全対策協議会」をオンラインで開催した。ゲストにはサイコロジスト・池谷亜美氏(Mid City Psychology)が招かれ、「コロナ禍におけるメンタルヘルス対策」と題した講演を話した。
池谷氏は「行動が感情に影響を与える」ということを強調。ペンを横にして噛むなど擬似的に笑顔の形が作られることで症状が改善した例などを挙げた。池谷氏は「メンタルの弱い人がうつになるという認識は間違い。誰にでも起こり得ること」と強調。講演後は同館警備対策官により、最新の詐欺事例などが紹介された。
第51回NSW州日本語弁論大会、オンラインで開催
8月22日、第51回NSW州日本語弁論大会がオンラインで開催された。同コンテストは、高校や大学で日本語を勉強する学生が日本語で自己表現するための場として毎年開催されてきたが、昨年はコロナ禍により中止が余儀なくされた。今年は初のオンライン開催となったことで、さまざまな地域から参加者が集まり、YouTube配信も実施。参加者らは、「High School Senior Division」「Open Beginners Division」「Open Division」の部門に分かれ、自由な発想でスピーチを行った。
大会の運営に長年携わってきたNSW大学のトムソン木下千尋教授は、「運営委員会では、来年度に向けて、スピーチ・コンテストと日本人コミュニティーの連携を模索しています。ぜひYouTubeでスピーチを視聴して頂き、多様な形でご支援が頂けるとありがたいです」と語った。支援や協力を検討される方は、Eメール(c.thomson@unsw.edu.au)で連絡を。
日本のスポーツ・ポスター展がシドニーで開催
日本人アーティストのスポーツ・ポスター展「A Sense of Movement: Japanese Sports Posters」が10月15日~2022年1月22日まで、シドニー・シティー南部のジャパン・ファウンデーションで開催される。
同展では、6人の日本人グラフィック・デザイナーによる24枚のポスターが展示。亀倉雄策が1964年の東京五輪に向けて制作した象徴的なポスターや、浅葉克己による日本の伝統的な絵画を取り入れた、型破りな1991年の世界卓球選手権のポスターなどを鑑賞することができる。入場は無料。
ブリスベン青年団が「e祭ブリスベン」を開催
9月4日、「祭ブリスベン」を主催するNPOブリスベン青年団が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け中止となった「祭ブリスベン2021」の代替イベントとなる、今年限りの「e祭ブリスベン」の開催を発表した。
祭ブリスベンを楽しみにしていた日系コミュニティーやローカルの人びとの思いに応えたいと急遽企画された同イベントは、オンラインとオフラインの2つのフォーマットで行われる。名前の「e」には、オンラインのeだけではなく、エンターテイメント、エクスペリエンスなど多様な意味が込められた。
10月から始まる「Mount Gravatt Street Food」の会場の一角で、10月23日に日系パフォーマーのステージなどで会場を盛り上げる小規模な出張イベントを行い、11月6日にはオンラインによる「e祭ブリスベン」で日本文化の紹介などがライブ配信される予定。イベントの詳細は、祭ブリスベン公式Facebookページで随時更新される。
ANZCCJと日豪プレスがパートナーシップを締結
在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所(ANZCCJ)と日豪プレスがパートナーシップを結んだ。ANZCCJは、オーストラリア、ニュージーランド、日本の3国間の更なるビジネス発展のために発足した非営利団体で、さまざまなイベントをオンライン及びオフラインで主催。来日するオーストラリアやニュージーランドの政治家や、業界専門家を招いた会合やセミナー、交流会を通し、会員に最新の情報を伝える機会や情報交換の場を提供している(Web: www.anzccj.jp)。
ANZCCJのエグゼクティブ・ディレクターを務めるエミリー・ハラムズ氏は、「日豪プレスとパートナーシップを結ばせて頂きうれしいです。読者の皆様に有益な情報を共有できることを楽しみにしています」とコメント。今後ANZCCJと日豪プレスは、日豪両国の架け橋として、オーストラリアと日本間の相互交流をより促進し、両国のビジネスの更なる発展に貢献すべく共に歩んでいく。
SBSラジオ日本語放送見どころ
SBSラジオ日本語放送は毎週、火、木、土曜日の午後10~11時に番組を放送している。シドニー市内からはAMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBSRadio1」を選択する方法で聞くことができる。
8月は、東京オリンピック・パラリンピック関連のインタビューに加え、西オーストラリア州ブルーム在住の元パール・ダイバー・田中常博さんのインタビューなどを放送。ウェブサイトでバックナンバーの視聴ができる。
また、6月から毎月最終火曜日に、シドニー在住のソプラノ歌手・大武彩子さんによるオペラを楽しむためのコーナー「VIVA!Opera」がスタート。毎月第3週目の木曜日は、日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集部スタッフが紹介している。
■SBSラジオ日本語放送
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