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コロナ禍と豪州不動産/オーストラリア不動産の現状

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オーストラリア不動産の現状
コロナ禍と豪州不動産

 世界経済に影響を及ぼした感染病によるパンデミックは、どうオーストラリアの不動産市場に影響を与えたか添付の表を参照し振り返ってみましょう。

 先行き不透明だった昨年6月に比べ、政府や自治体、民間の努力で感染者数がゼロとなった時期もあり、不動産市場は1年間で歴史的な上昇トレンドを迎えました

 戸建て住宅では、中値が140万豪ドルを超えた最大都市シドニーは年間にして24%増、第2の都市メルボルンも16.2%増、首都のキャンベラは実に29%と、驚異的な値上がりを記録しました。

購入のチャンスは? どこでどんな物件?

 不動産価格も賃貸家賃も上昇する豪州。もう購入は無理なのか? と不安になる人もいるかもしれません。こういう時期はチャンスのある物件や場所を見出すことが肝要です。

 例えば、第3の都市ブリスベンの物件価格はシドニーの2分の1以下、全国平均より低く、街の規模や人口、産業分布を考えるとかなり手頃感があります。パースも同様で、両都市は今後も上昇が見込まれています。一方、完成済みアパートの中には値引きする物件さえあります

今年後半の見通しは?

 2021年前半、感染者の発生がない時期が続いた豪州やNZでは、一旦コロナが収束したかと思われ、その影響でワクチン接種も遅れがちでした。その後のデルタ型によるロックダウンはシドニーやメルボルンに経済的ダメージを与え、物件視察や引っ越しが困難になった市場は現在、停滞中です。

 ただし、今後ワクチン接種率が上がり経済が回復すれば、今年前半のように上昇に転じる可能性があり、むしろ完全に回復し切れていない今が買い時と見る専門家が多いのも事実です。今後も目が離せませんね。

●表:主要都市の戸建て住宅価格中央値

2021年06月2020年06月前年同月比
シドニー$1,410,133$1,137,24624.00%
メルボルン$1,022,927$880,62016.20%
ブリスベン$678,236$600,25813.00%
アデレード$629,728$541,59116.30%
キャンベラ$1,015,833$786,51729.20%
パース$595,823$530,70212.30%
ホバート$646,301$503,39228.40%
ダーウィン$608,519$497,54322.30%
全国$955,927$804,38018.80%

出典:Domain

このコラムの著者

鶴美枝

鶴美枝

グローバル・インテリジェンス・マネージメント代表。創業2010年以来、豪州各地の優良不動産を厳選し、豪州及び日本在住のホーム・オーナー若しくは投資家の方々の購入をサポートし資産増幅、理想の住まいの確保に日々尽力中。日本と豪州にて法学部大学院卒業。豪州不動産フルライセンス保持



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