教えて!
不動産売買の常識
とっつきにくいイメージのある不動産の売買について不動産コンシェルジュのOrion Star Propertyのジャスミン・キム(Managing Director)が初心者にも分かりやすく、実例を交えながら説明します。豪州では年々、物件価格が上昇しているため、レントを払い続けるか、物件を購入し資産を増やすか、今後のライフ・プランを考える良い機会となるでしょう。
不動産投資にサラリーマンが適している4つの理由
結論から言うと、不動産投資はサラリーマンに適しています。その理由は、下記の通りです。
- 銀行からの融資を受けやすい
- 稼働してしまえば掛ける時間が少ない
- 休日を活動期間に充てられる
- いざとなっても本業の収入が確保できる
1.銀行からの融資を受けやすい
不動産を取得する時は、銀行から融資を受けるケースがほとんどです。その銀行の融資は、以下のような点を審査して融資の可否を決めます。
- ◇借入者の年収や年齢
- ◇勤務先の業績
- ◇自己資金率
- ◇借入者の信用度(過去の延滞歴など)
銀行は、「この人に融資をしても安定して継続的に返済してくれるか?」という点を審査します。その継続性と安定性が高く評価されるのはサラリーマンなので、サラリーマンは銀行からの融資を受けられやすいということです。
また、サラリーマンは比較的良い条件で融資されるので、少ない自己資金で価値の高い資産を購入できる「レバレッジ効果」も期待できます。
2.稼働してしまえば掛ける時間が少ない
サラリーマンは本業があるので、日中に時間が取られる投資は向いていませんが、不動産投資は物件を取得して稼働してしまえば、手間がほとんど掛からず、本業と両立しやすい投資なのです。
3.休日を活動期間に充てられる
不動産投資の場合であれば、休日の時間をネットで物件を探したり、現地見学に行ったり、不動産会社が主催するセミナーなどへ参加するなどの諸活動に充てられます。株式投資などの市場は平日の日中しか開いておらず、大半のサラリーマンが仕事中のため活動できませんが、不動産投資における活動は平日も休日も関係なく、自分のスケジュールで行うことができます。
4.いざとなっても本業の収入が確保できる
不動産投資も「投資」なので、当然ながらリスクはありますが、サラリーマンは本業の収入を得ながら投資ができるため、空室の期間も家賃が下落しても本業の収入でカバーがしやすいのです。不動産投資は「家賃収入」という比較的安定した収入がある点が肝になります。株式投資やFX投資の場合は、為替や株価が暴落してしまうと本業の収入があっても、損失分をカバーするのは難しいでしょう。しかし、不動産投資は、そこまで激しく暴落するリスクがないため、サラリーマンにとっては適した投資と言えます。
ジャスミン・キム
NSW州不動産業者免許所持。実践的な日本語不動産セミナーを2009年から開催。分かりやすいと定評のある、不動産コンサルティングのエキスパート。日本人2,000人以上を含む8,000人以上の顧客の不動産コンサルティングに携わる。「自分が納得できないものはお勧めしない」をモットーに常に消費者目線で、日々市場調査に余念がない努力家。