オーストラリアで夢のマイホーム計画
第141回 新型コロナウイルスの影響による緊急利下げ
この記事を書きながら思うのは、4月1日に新聞が発行されているころには、内容は既に古過ぎるのではないかと思うほど、秒刻みで多くのことが変わっていくであろうということ。オーストラリア人の海外渡航禁止令が発表されたかと思えば、次には全ての外国人の入国が禁止されることとなりました。カンタス航空が2万人の従業員を解雇、株価は2月中旬から比べると4割を超えて下落しました。症状は中程度といわれる新型コロナウイルス(Covid-19)ですが、明らかに世界の経済には重度の衝撃を与え続けることになるでしょう。
政策金利は、基本的に毎月第1週目の火曜日の定例会議で発表されます。世界金融危機の時にもありましたが、今回も3月19日にオーストラリア準備銀行より緊急会見があり、政策金利は25ベーシス・ポイントがカットされ、0.25パーセントになると発表されました。3月の定例会議で既に25ベーシス・ポイントが落とされ、政策金利が歴代最低の0. 5パーセントとなったところでした。
3月4日の定例会議で下がった金利は、ほとんどの銀行がオーストラリア準備銀行と同様の0.25パーセントをパスさせました。同20日から適用される政策金利である0.25パーセントのカットは、記事を書いている今の時点ではコモンウェルス銀行のみが公式発表をしています。変動金利に関しましては、政策金利カットの0.25パーセントをパスさせず、固定金利レートを大幅0.7パーセント、カットすると発表しています。先行きが不透明な今、固定金利への変更を考慮することも賢明かもしれません。
政府も例を見ない経済政策を近日中に発表すると言います。記事を書いている時点ではその内容もまだ分かりませんが、少しでも経済への影響を緩和できる助成発表であることを願っています。
旅行業種、飲食・レストラン業界、教育、エンターテインメント業界、その他多くの業界がこのパンデミックによって多大な影響を受けています。早期にCovid-19が発症した中国は、3カ月を経て初めて新しい感染ケースが無くなりました。日本国内では、営業時間はまだ短縮されているものの、レストランも普通に営業を行っていると言います。先に感染が広がった国の対策を参考に早く世界がこの混乱から収束できるよう願っています。
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