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第146回 防府天満宮御神幸祭(裸坊(はだかぼう)祭)/書家れんのつきいち年中行事

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書家れんのつきいち年中行事

第146回 防府天満宮御神幸祭(裸坊(はだかぼう)祭)

防府天満宮御神幸祭(裸坊(はだかぼう)祭)

ご機嫌いかがですか、れんです。

今月は11月28日(土)開催予定の山口県防府市「防府天満宮御神幸祭(裸坊祭)」をご紹介します。天満宮や八幡宮はよく耳にしますが、その違いは祀ってある神様です。菅原道真を祭神とする神社が天満宮。八幡宮は八幡神(応神天皇)が祭神です。

「鳴くよ(794)鶯」で始まる平安時代ですが、道真の活躍時期は「白紙(894)に戻す遣唐使」(遣唐使廃止を提案)でご存じですね。左大臣藤原時平の讒言(ざんげん)で、右大臣だった道真は九州太宰府に左遷。無実を訴えながら亡くなります。享年59歳。すると道真を陥れた者たちが次々と死んでしまい、ついには皇太子保明親王まで薨去(こうきょ)。道真の恨みを恐れた朝廷は、右大臣に復位させた上、正二位を追位。しかしその後も清涼殿落雷や醍醐天皇崩御などが続いたため、道真を神として祀り、正一位太政大臣を贈りました。

御神幸祭は一条天皇からの勅使派遣(1004)の際の、道真の慰霊のために斎行された勅使降祭を起源としています。死後100年を経て初めて天皇から無実の罪が奏上されたのです。以来、道真の御霊に「無実の知らせ」を伝える防府天満宮の最重要祭として受け継がれています。

道真が太宰府着任前に立ち寄った勝間の浦までの渡御(とぎょ)は、当時接待に当たった国庁官吏の末裔
である藤井家と清水家、それに江戸時代以降は裸坊と呼ばれる一般民衆にて奉仕されています。今では白装束の裸坊は5,000人もいるそうです。

このコラムの著者

れん(書家/アーティスト)

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品「ふるさと」が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。新元号「令和」揮毫(総領事館蔵)。豪五輪委員会で応援大書。書道教室運営。LINE stamp販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub

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