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補習校を続けるようにするには?/オーストラリア教育あれこれ

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AUS教育システム
補習校を続けるようにするには?

小学校2年生の子どもがいます。日本語補習校に通っていますが、漢字が難しくなってきて補習校に通うのを嫌がるようになってきました。家でサポートしようと思いますが、ついついけんかになってしまいます。無理やり通わせるのも可哀想な気がしますが、辞めてしまったらどう日本語を維持していけばいいのか分かりません。どうしたらいいでしょうか?

 私たち日本のバックグラウンドを持っている保護者の方々でしたら、必ず1度はこのような悩みを経験されたのではないでしょうか。今まで同じ悩みをお持ちの方から、どれだけ相談されたか分かりません。「日本語を続けさせるのは親のエゴではないか?」「クラスの友達が伸び伸び遊んでいる時に勉強させるのは可哀想ではないか?」と自分を責めてしまう方も多いようです。

 こんな時は1度頭の中を整理したり、ご夫婦で話し合ってみられると良いかと思います。「何のために補習校に通わせているのか?」「どうして日本語の勉強を続けさせているのか?」

 日本にいるおじいちゃん、おばあちゃん、そして自分たち親と会話ができるように。将来日本語を使って仕事ができるように。日本に帰国した時に困らないように。日本人だから日本語が使えた方が良い。理由はいろいろだと思いますが、どれもお子さんたちの将来を考えて、利益になると思ってのことでしょう。もし、時間的なことやその他物理的な理由で続けられないのでしたら、辞めなければいけないかもしれませんが、それはまた他の方法を考えれば良いだけです。でもそうでないのでしたら、自信を持って続けさせる方を選びましょう。

 子どもの感情は長続きしないことが多いものです。一時的な感情なのか、そうでないのか見分ける必要があります。また、将来を見据えて長期的に考えることもできません。ですので、辞めるか辞めないかを悩むより、むしろどうしたら楽しく続けられるかを考えるようにしましょう。そして、できないことよりもできることに目を向けてあげましょう。

 低学年のお子さんでしたら、お子さんが通っていることや日本語の勉強でできたことなどを褒めてあげましょう。褒める時は単に「すごいね」「えらいね」と言うのではなく、「○○ができるようになったね」「○○が読めるようになったね」などピンポイントで褒める、また「日本語でお話ができてママうれしいよ」などI(アイ=私)メッセージを伝えるようにしましょう。

回答者

内野 尚子

内野 尚子

在豪24年。デイケア、プリスクールAuthorized Supervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年Universal KIDS設立。19年よりオンライン・スクールJWAで保護者向け「家庭教育講座」「子育て講座」を随時開講。
Web: ユニバーサルキッズ:universalkids.com.au、日本語継承ワールドアカデミー:https://1x4jwa.com

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