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【サークル紹介】シドニー着物エンジョイ倶楽部

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サークル・コミュニティー紹介 in SYDNEY

シドニーを拠点とするサークルまたはコミュニティーの活動に編集部員が突撃し、取材を敢行。それまでなかなか発信しきれなかった活動の詳細や団体の魅力を紹介する。

第17回 シドニー着物エンジョイ倶楽部

オーセンティックに着物を着る

「ベーシックな知識を持ち、きちっと、着付けのルールに沿って着ることが大事。その上で楽しむ。そして、着物の良さをオーストラリアに広めたい」

シドニーで「オーセンティックに着物を着ること」をテーマに、皆で集まったり、お出掛けをする、シドニー着物エンジョイ倶楽部の代表・千鶴子さんはそう語る。取材当日は月に一度行われている定例会で日本食レストランに集まった千鶴子さんと、同倶楽部メンバーの幸子さん、富子さんの3人に話を伺った。

発足のきっかけは、東日本大震災の募金活動の中で、シドニー在住の日本人の方がたくさんの着物を寄付してくれ、それを着て募金活動を始めたことだった。現在はその募金活動とは全く違う倶楽部として、メンバー全員が自身が持っている着物で参加している。着物を所有していない人であっても貸し出してくれるため、着物を着たい人はいつでも歓迎だそうだ。また、同倶楽部では着物を着る際、元々琴をしていた千鶴子さんや着付けを知るメンバーが中心となって、いつも会の始めに皆で集まって着付けをし、アドバイスし合うという。

昨年12月は日本食レストランで食事を楽しんだ
昨年12月は日本食レストランで食事を楽しんだ

現在、メンバーは40人ほどで毎回、集まりにはコンスタントに10~12人が参加するという。また、日本人だけでなくオーストラリア人、マレーシア人、韓国人も在籍しているという。普段の活動は、1カ月に1回の集会の他、お茶会や日本映画祭、琴のコンサートなどさまざまなイベントに着物を着て参加するそうだ。更にローカルで活動する「インターナショナル・キモノ・クラブ・シドニー(International Kimono Club Sydney/IKCS)」とコラボレーションすることもあるという。

“エンジョイ”することが目的

お茶会に参加した時の様子
お茶会に参加した時の様子

同倶楽部では目下、着物を着る機会を増やすようにしているという。それはいつも着るようにしていないと、だんだんとうまく着られなくなるからとのこと。そんな中、富子さんは「着ること自体が面白いんです。何よりまず、女っぷりが上がる」と笑顔で話してくれた。着物を着て歩いていると、イケメン・オージーから「You are beautiful!」と多々褒められる機会があるそうだ。

また、幸子さんはシドニーに住んでいるからこそ、日本人としての伝統文化や技術を広め、子どもたちに教えたいと感じているのだという。

着物と帯の格をそろえたり、季節感を合わせるなどいろいろなルールがある着物だが、その製作過程や素材の美しさ、表現されているものなどもすばらしく、世界に誇れる物だという。それを海外で着て、“楽しむ”ということはひと味違った体験となるはずだ。(リポート:高坂信也)

PRメッセージ

シドニー着物エンジョイ
倶楽部・代表:千鶴子さん

私たちは、着物をエンジョイするために集まったグループです。日本国外での活動なのでいろいろな制約がありますが、私たちは昔ながらの正当な着付けを心掛けています。着物を着てレストランで食事、お茶会や観劇などに出掛けています。着物を着てみたい人や、興味のある人はフェイスブック(「シドニー着物エンジョイ倶楽部」で検索)からご連絡ください。

シドニー市内を拠点とし、当コーナーでの紹介を希望するサークルまたはコミュニティーは、代表者氏名・団体名・活動内容・活動場所を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)までご連絡ください。また紹介団体については、非営利団体に限ります。

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