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豪州ビザ最新情報/予想される2019年の移民法改正

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豪州ビザ最新情報

予想される2019年の移民法改正

ますます厳格化が進む移民政策。2019年にはどのようなビザの改正が予定されているかを、今回は5つお話します。

① 永住権への道

全体的に永住権への道は、かなり厳しくなってきました。そんな中、働き手不足に悩むノーザン・テリトリー準州とVIC州のグレート・サザン・コースト地域が、特別にビザを発行してもらうため、政府と5年間の特別契約を結びました。スキル、給与、英語力の条件を緩和し、かつ永住権の取得を可能にすることで、これら地域の人口増加と経済効果が期待できると共に、永住権取得を希望する人にとっての望みがかろうじてつながりました。今後、前述の地域以外も特別契約を交わすことになるかが気になるところです。

② 親(一時滞在)ビザの導入

16年に法案が出され昨年11月にようやく可決した親(一時滞在)ビザが今年半ばごろに正式に導入されることになりました。3年(申請料5,000ドル)または5年(申請料1万ドル)のビザを申請でき、10年を上限として更新も可能になるようです。

③ パートナー・ビザ、婚約者ビザの法改正

これまでの申請はビザ申請者本人による申請後、スポンサーとなるパートナーによるスポンサーシップ申請という流れでした。今後は、スポンサーシップの認可が下りて以降、ビザ申請者による申請という流れに変更されます。この変更は元々16年に法案が出されたもので、DV被害の苦しみから救済を求めるパートナー・ビザ保持者の数が激増したという統計が背景にあります。スポンサーとなるパートナーの人物評価に問題がないかどうかが主に審査されます。

④ 188事業・投資家ビザ、132ビジネス・タレント・ビザ

現在、これらのビザは非常に不安定な状況にあるかもしれません。QLD州、VIC州、WA州が188並びに132ビザ申請におけるノミネーションの受け入れを一時的に停止しました。NSW州も昨年末から一時的に受け入れを停止していましたが、今年1月10日から再開しました。190、489技術移住ビザでも言えることですが、今後も予告なく州の政策が変更されることがありますので、州によるノミネーションを受けることを検討する場合は、最新情報を常に確認することが必要です。

⑤ 市民権

市民権に関して、引き続き永住期間4年間への引き上げと英語力の厳格化を政府は推し進めようとしているようです。遡及(そきゅう)的な効力を持たせるように17年4月以降に提出された申請に関しても適応するのではとも言われており、こちらも十分な注意が必要です。


清水英樹(Hideki Shimizu)
QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「フェニックス法律事務所」筆頭弁護士所長の他、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

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