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2019年2月 ニュース/コミュニティー

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オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!

Japanese Community News

オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。

実践形式の和牛PRイベント開催

日本からサプライヤー9社が来豪

会場には沼本憲明氏がカットした和牛の断面がディスプレイされた
会場には沼本憲明氏がカットした和牛の断面がディスプレイされた

日本産食肉などの生産者や流通関係者が加盟する日本畜産物輸出促進協議会(東京・千代田区)は1月15日、日本産和牛のプロモーションのため、日本とオーストラリアの飲食・食品業界のネットワーク交流イベントを、シドニー市内中心部「Jones Bay Wharf」内の「Dolton House」で開催した。

会場には、現地及び日系の飲食店や卸・小売会社、精肉店などの関係者ら約200人が集まり、日本からはサプライヤー9社(伊藤ハム、エスフーズ、精肉のオクダ、KIRISHIMA RANCH、丸福商店、近江牛輸出振興協同組合、JA全農インターナショナル、讃岐牛・オリーブ牛振興会、ミコー食品)が来豪した。

イベント冒頭であいさつを行った菱沼毅氏(日本畜産物輸出促進協議会・理事)
イベント冒頭であいさつを行った菱沼毅氏(日本畜産物輸出促進協議会・理事)
和牛のカットと同時に解説も行ったミート・スペシャリスト、沼本憲明氏
和牛のカットと同時に解説も行ったミート・スペシャリスト、沼本憲明氏

著名な料理研究家のアダム・リアウ氏が進行を務め、始めに日本畜産物輸出促進競技会・理事の菱沼毅氏があいさつを行った。同氏は「昨年、豪州で和牛輸入が解禁されてから、和牛を認知させるイベントが数多く行われてきたが、今回は実践形式としデモンストレーションが中心」と説明。更に「(和牛の)輸出量は合計10トンと多くはない。日本でもスペシャルな時に食べる高価な物なので、パーティーや家族そろって食事を取る際に和牛という選択肢を持って頂ければ。またオーストラリアへの旅行者や訪問者など世界中の人たちに(和牛を)食してもらう機会を提供できればうれしい」と語った。

竹若敬三・在シドニー日本国総領事のあいさつ、菱沼氏による和牛の生産の状況や和牛と豪州WAGYUそれぞれの輸出入の現状などについてのプレゼンテーションの後、ミコー食品のミート・スペシャリストの沼本憲明氏による和牛のカット・デモンストレーションが行われた。

A5ランクの鹿児島産黒毛和牛(BMS10)を使用し、サーロイン、リブ、ランプ、モモのカットの仕方や希少部位の取り出し方、包丁の扱い方などの説明が、来場者との質疑応答を交えながら2時間にわたって行われた。実演後、沼本氏がカットした和牛が振る舞われた他、来場者は和牛の重要なポイントであるマーブリングや霜の入り方(サシ)のディスプレイに熱心な視線を注いだ。

来豪したエスフーズの山路良平氏は「(オーストラリア市場での和牛は)スロー・ペースで伸びていくと思う」との見方を示した。また、伊藤ハムの宮城昌弘氏は「WAGYUという競争相手は手強いが、日本産である和牛に価値を見出してもらえると思っている。日本料理ともよく合うという点からも『和牛という食文化』を根付かせていきたい。多文化社会であるオーストラリアはいろいろなアプローチが可能なのではないか」と語った。


アーバン・ワイナリー・シドニーでロゼ祭り開催

会場には数多くのロゼ・ワインが勢ぞろいした
会場には数多くのロゼ・ワインが勢ぞろいした

オーストラリアのワイン醸造家らを紹介するメディア「Vinovata(ビノベータ)」は、1月3日、ムーア・パークにあるエンターテインメント・スクエア内アーバン・ワイナリー・シドニーで、オーストラリアのワイナリー32社を集めたロゼ・ワインの試飲会を開催した。会場には35種類のロゼ・ワインがそろい、当日は50人以上のワイン愛好家が集まった。

会場のロゼ・ワインは、「セイバリー(香辛)」「フルーティー(果実)」を始めとした5つのカテゴリーに分けられ、それぞれブースごとに提供された。

会場ではロゼ・ワインに合うフィンガー・フードを、シドニー市内で人気の日系レストラン、エイジュ・フュージョン・ジャパニーズ・ダイニングの岡崎英樹シェフと神楽の原田義信シェフが担当。参加者は、ロゼとマッチする和の料理を堪能した。

その他、会場ではワインにまつわるおみくじや、豪華商品が当たるブラインド・テイスティングなどのイベントも行われ、盛り上がりを見せた。

ビノベータは、ピンクリボン運動をサポート。同イベントの収益金、及び会場で集まった募金は、がん慈善団体であるキャンサー・カウンシル・ニュー・サウス・ウェールズへと寄付された。

エイジュ・フュージョン・ジャパニーズ・ダイニングの岡崎英樹シェフ(左)と神楽の原田義信シェフ
エイジュ・フュージョン・ジャパニーズ・ダイニングの岡崎英樹シェフ(左)と神楽の原田義信シェフ
会場ではおみくじも用意されていた
会場ではおみくじも用意されていた

落語家・三枝亭二郎、チャッツウッドで独演会

上方落語の重鎮・桂三枝改メ 六代 桂文枝から三枝の名前を一門で初めて亭号とし、噺家(はなしか)活動に邁進(まいしん)する、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の三枝亭二郎(高杉’Jay’二郎)さんが、シドニー在住の日本人に落語を味わってもらうべく、2月17日、チャッツウッドのドガティー・コミュニティー・センターで独演会を開催する。日本では、クラブやミュージシャンのオープニング・アクトなどで、師匠譲りの創作落語を積極的に披露。特に「ラジオ的落語」を標榜(ひょうぼう)し、テレビ東京系アニメ『遊戯王』のペガサス・J・クロフォード役の声優として培った演技力で観客を魅了する。また、富士山頂上にある富士山本宮浅間大社奥宮で、世界初となる奉納落語を披露し、日本で一番高い場所で落語をしたという逸話を持つ。シドニーではどのような落語の世界を見せてくれるが注目されている。同講演会は、主催・シドニーやまなし県人会、協力・シドニー日本人コミュニティー「LINK」によって実現した。また、オープニング・アクトには平林純子さんによる日本舞踊が予定されている。

■RAKUGO落語 in Sydney 三枝亭二郎LIVE
日時:2月17日(日)1:30PM開場、2PM開演
場所:Dougherty Community Centre(7 Victor St., Chatswood NSW)
料金:$20(前売りチケットのみ。Eventbriteで販売中)


東日本大震災8周年の復興支援イベント開催

ドキュメンタリー映画上映や東北物産展も

映画『一陽来復』のポスター
映画『一陽来復』のポスター

シドニーを拠点に2011年の東日本大震災の被災者支援を行うシドニー日本クラブ(JCS)レインボープロジェクトは、震災から8年目の3月11日、復興支援イベントをシドニー・シティー中心部で開催する。

会場となるシドニー・メカニクス・スクール・オブ・アーツで、震災後の東北をテーマにしたドキュメンタリー映画『一陽来復(いちようらいふく) Life Goes On』と『MARCH』の2本を上映する。更に東北地方の郷土料理をメニューにした弁当の夕食会、東北ミニ物産展、被災地の最新の状況を届ける写真展も催される。

『一陽来復』は被災地の人びとの暮らしや絆を描くヒューマン・ドキュメンタリーで、昨年にもシドニーで上映され好評を博した。『MARCH』は福島県南相馬市の小学校のマーチング・バンドの震災後の軌跡を追った作品。

イベント当日は午後4時46分から予定されている黙とう、物産展、写真展は参加無料で、映画鑑賞と夕食会は事前にチケット購入が必要となる。また、映画会場は自由席(途中入退出不可)、小学生以下は鑑賞無料。イベント収益は経費を除きJCSレインボープロジェクトに寄付される。

■東日本大震災8周年記念、復興支援映画上映会と東北郷土料理&物産展
日時:3月11日(月)4PM~9PM
場所:Sydney Mechanics’ School of Arts (280 Pitt St., Sydney NSW)タウン・ホール駅から徒歩2分
料金:10ドル(映画のみ)、20ドル(映画+夕食会)
Web: jcsrainbow.com2019tohoku.eventbrite.com.au(チケット購入)
Email: sydneyrainbows@gmail.com


書道家Tomoko作品展、アッパー・ハンターで開催

墨の濃淡とにじみが生かされた、Tomokoさんの作品
墨の濃淡とにじみが生かされた、Tomokoさんの作品

シドニーとセントラル・コーストを中心に活動する書道家Tomokoさんの個展「Whispered Black」が、NSW州のワイン産地ハンター・バレー北部のワイナリー「スモール・フォレスト」で2月2日~3月31日の週末に開催される。

セントラル・コースト在住のTomokoさんは、日本航空やオペラ・オーストラリアの企業広告に筆文字や墨絵作品を提供するアーティストで、パフォーマンスからワークショップまで幅広い活動を展開している。今回の作品展は墨を素材に使い、伝統的な書とは趣きの異なる抽象作品を展示する。同氏は、日本語に親しみのないオーストラリア現地の人にも伝わりやすいよう、漢字だけではない抽象表現を、墨のにじみやかすれ、濃淡などを生かして作品に仕上げたという。

会場は日本人ワイン醸造家ラドクリフ敦子さんが運営するワイナリー内のギャラリーで、入場は無料。展覧会は期間中の土日のみオープンする。

■書道家Tomoko個展「Whispered Black」
日時:2月2日(土)~3月31日(日)10AM~4PM、期間中の土・日曜のみオープン
場所:Small Forest Wines (5052 Jerrys Plains Rd., Denman NSW 2328)
Web: www.facebook.com/japanesecalligraphy.sydney(イベント詳細)、artdirectory.jpf.org.au/artists/tomoko-oka(作家プロフィル)
Email: tomokoworld514@hotmail.com(問い合わせEメール)


SBSラジオ日本語放送2月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週火曜日、木曜日、土曜日の午後10~11時に番組を放送している。オーストラリアのニュースや気になる話題、各方面で活躍する人びとへのインタビューなど、盛りだくさんの番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

2月のシドニーサイドでは、メルボルン・シティー中心部に位置するフェデレーション・スクエアで2月24日に開催される、毎年恒例の「Japanese Summer Festival」の模様を放送予定。同フェスティバルは、メルボルン日系コミュニティー最大のイベントで、4万人以上の来場が見込まれている。

聞き逃した放送は、SBS日本語放送のウェブサイトやSBSのラジオ・アプリから聞くことができる。

なお、毎月最終週の木曜日には、日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集部スタッフが紹介している。次回は2月28日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese


内田真弓さん、アボリジニー絵画展、新宿で開催

毎年1回、日本でアボリジニー絵画を紹介・販売しているメルボルン在住の内田真弓さんが2018年12月12~18日、東京・新宿の伊勢丹ギャラリーでアボリジナル・アート展を催した。内田さんは茨城県出身、25歳の時に日本を飛び出した。アボリジナル・アートをプロデュースして26年になる。

今回は約40分間、展示会場でスライド映写のギャラリー・トークを行い、「アボリジニー・アート学」を語り、数十人のオーストラリア愛好者を楽しませた。

アウトバックでの内田さん(右から2番目)と作者たち
アウトバックでの内田さん(右から2番目)と作者たち
ニュラパイ・カイカ・バートン作の『マイ・カントリー』
ニュラパイ・カイカ・バートン作の『マイ・カントリー』

「中央砂漠の原野で、優れた作品や作者の発掘のため、車で走り回り、メルボルンの自宅にいる時の方が少ない。アウトバックに出掛けないと、作品、作者に出会えないからです」と内田さんは話す。

アボリジニーの人口は約50万人、80%は白人との混血、英語を話し、大学卒、医者、弁護士の人もいる。現地に住むのは20%程。600の言語集団に分かれ、訪問者はアルコールを持ち込めないという。男性たちはライフルでカンガルーを狩り、女性たちは、大地は私たちのスーパーマーケットだと言う。女性たちは棒で蜜アリやガの幼虫を握り出して食べる。トカゲを蒸し焼きにした物は、鶏肉のササミのようだとか。居住地のスーパーマーケットは週5日開き、ミルクやヨーグルトもあり、ATMもある。しかし、食物の3分の1は狩りの獲物だ。

絵画は、主に女性が描く。女性は年に一度、儀式を行って寝ずに舞う。自身の体に絵を描くボディー・ペインティングは、アボリジニーは文字を持たないので、絵で表現するという。

1980年代にアメリカで現代アートとして評価されて以来、世界中からバイヤーがやって来た。政府はアート・センターを設け、アドバイザーの白人が仲介役を務めている。かつては、砂絵だったが、今はキャンバスに描くようになった。

内田さんは今年の展示会のため、72点の作品を持って来た。売り値は、絵のサイズによるが、エミリー・ワンガレーの『マイ・カントリー』が626万円、ミニー・プーラの作品が259万円など、売約済みの札が付いた物もあった。ナタリー・パーグスは年齢を聞くと、ずっと、ずっと昔に生まれたと答えたという。

内田さんは、2019年1月には、作品探しに出掛ける。(投稿=東京・青木公)


■NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り

エルミタージュ美術館展
モダン・アートの巨匠たち~3月3日まで開催

Caotion for Kandinsky
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Wassily Kandinsky 'Landscape: Dünaberg near Murnau' 1913
The State Hermitage Museum, St Petersburg Inv GE 9098
Caotion for Kandinsky
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Wassily Kandinsky ‘Landscape: Dünaberg near Murnau’ 1913
The State Hermitage Museum, St Petersburg Inv GE 9098

モダン・アートの画家たちは写実に主題や対象を置かず、ありのままを着実に捉えるということよりも画家の内面的表現を重視しました。印象主義、ポスト印象主義、フォービズム、象徴主義、キュビズムなどそれぞれのイズムの画家たちはさまざまな親交を結び、刺激やインスピレーションを与え合いながらも個々の独立した芸術の探求を試みました。

モネの作品の光が織りなす中で移ろいゆく情景描写の詩的な抽象性はロシアの巨匠カンディンスキーに多大なる影響を与えました。カンディンスキーは、絵画に必要な要素は色彩と形が共鳴しあって生まれることだと考え、目で見るだけのものではなく音楽のように絵画にも魂を振動する響き合いを求めました。ドイツ・アルプスのムルナウ近郊をタイトルとした“Landscape: Dunaberg near Murnau 1913”は、音色が絵画空間に浮遊しているような感覚的な作品です。

セザンヌの形態の捉え方はピカソの形を多面から分解し再構成するキュビズムにもつながり、ゴーギャンの象徴的創造世界の出合いによってドニやボナールなどのナビ派が誕生しました。ゴーギャンの主観的な色の表現、装飾性は色を基本とするフォービズムへの展開となり、マティスの作風は色を主役とした画面構成へと変化を遂げます。

今展では病気や貧困、孤独の中で絵を描き続けたゴーギャン晩年の精神世界の傑作『マリアの月1899』もご覧頂けます。絵の前で立ち止まりゆっくり鑑賞して頂きたい作品が集結しています。

昨年10月から始まりました同展も間もなく終了します。“エルミタージュ美術館展:モダンアートの巨匠たち”

のハイライト作品をご紹介する日本語ツアーは2月中毎週土曜日午後1時から催行されます。どうぞお見逃しなく。(NSW州立美術館コミュニティー・アンバサダー:吉澤なほみ)

■エルミタージュ美術館展:モダン・アートの巨匠たち
日時:開催中~3月3日(日)10AM~5PM、水曜日のみ10PMまで
場所:Art Gallery of New South Wales Major exhibition gallery(Art Gallery Rd., The Domain NSW)
料金:大人$28、コンセッション$24、美術舘会員$20、家族(大人2人+子ども3人まで)$72、未成年(12~17歳)$16、12歳以下無料、マルチ・エントリーチケット(大人$48、コンセッション$42、美術館会員$36)
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)
Web: www.artgallery.nsw.gov.au/exhibitions/hermitage

■同日本語ツアー
日時:2月2日、9日、16日、23日(毎週土曜日)1PM~
備考:1階インフォメーション・デスク前に集合、ツアー催行時間45分
料金:無料(要入場券、ツアー開始前に展覧会入場券の購入が必要)

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