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株の取引所について

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株の取引所について

一般的な投資家が取引できる株は取引所で売買が行われています。取引所というとどのようなものを想像しますか? バブル期以前のイメージを持っている人は、大勢の人が手サインを使いながら大声を張り上げている場所を想像されるかもしれません。しかし、このような人対人のコミュニーケーションで売買を成立させる方法を取っている取引所は、現在ほとんどありません。ほとんどの取引所では、コンピューターによって取引が行われています。オーストラリアの証券取引所も例外ではありません。

オーストラリアの株はオーストラリア証券取引所(Australian Securities Exchange / ASX)で取引されています。株を取引したい投資家たちの売り注文と買い注文がそこに集められ、ルールに基づき売買が成立します。

取引成立のルールを簡単に説明します。例えば、A社の株を売りたい人と買いたい人がそれぞれ4人いたとします。売りたい人たちは値段の高い順に、それぞれ0.50ドル、0.49ドル、0.48ドル、0.47ドルで売り注文を出しています。一方、買いたい人たちは値段の低い順に、それぞれ0.44ドル、0.45ドル、0.46ドル、0.47ドルで買い注文を出しています。この場合、売りたい人と買いたい人の両方が注文を出している値段は0.47ドルのみです。したがって、0.47ドルで取引が成立し、その値段が現在の市場でのA社の株価となります。当たり前ですが、自分が買いたい(売りたい)と思っている値段で売りたい(買いたい)と思っている人がいなければ取引は成立しません。

このように既に市場に出回っている株式を取引する市場を流通市場(Secondary market)と言います。一方、企業が資金調達のために新株を発行して市場に売り出す市場を発行市場(Primary market)と言います。投資家は直接取引所で取引をするわけではありません。取引所の参加者である証券会社を通じて取引します。証券会社が私たちの注文を取り次ぎ取引所で取引を成立させます。

証券会社には、オンライン上で取引ができ個別にアドバイスが提供されないものと、電話や店頭で取引を行い、要望に応じてアドバイスが提供されるものがあります。一般的に後者の仲介手数料(Brokerage)は高くなります。


KVB Global Markets取締役日本部門ヘッド
KVB Wealth Managementカスタマー・サポート(FA資格保有)
山田悟

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