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親子で作ろう!関東風「桜餅」

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親子で作ろう!元気が出る食卓

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関東風「桜餅」

3月3日は雛(ひな)祭りで、日本ではこの時期に桜餅を食べる機会が増えます。実際には雛祭りと桜餅の関連はあまりないようですが、ある節では“春を感じさせる桜餅は、女の子が主役のこの日に見た目も奇麗でよく合う和菓子”となったようです。確かに春を感じさせるとても風流な和菓子ですね。

ところで、桜餅に関東風と関西風があるのをご存知ですか? おそらく出身地で皆さんが思い浮かべる桜餅は違うのではないでしょうか。

桜餅には、大きく分けて関東風の「長命寺(ちょうめいじ)」と、関西風の「道明寺(どうみょうじ)」の2種類の桜餅があります。どちらも単純に「桜餅」と呼ばれていますが、区別する時には「長命寺」「道明寺」と呼んでいます。

関東風の「長命寺」は、小麦粉などの生地を焼いた皮であんを巻いた、クレープ状の餅です。一方、関西風の「道明寺」は、道明寺粉で皮を作りあんを包んだ、まんじゅう状の餅で、道明寺粉のつぶつぶした食感が特徴です。道明寺粉とは、もち米を蒸して乾燥させ粗びきした物。大阪の道明寺で保存食として作られたのが起源で、道明寺粉と呼ばれています。関西では、このタイプの桜餅が主流で「道明寺」または「道明寺餅」と呼ばれています。

今回は、関東風のクレープ・タイプ(長命寺)を作りますが、色付けにビートルーツの粉を使いました。ビートルーツの粉は近頃よく見かけますが、自然食品で、ほんのりとした可愛いピンク色に染まるので、スムージーや洋菓子、和菓子、また最近はソーセージなどの加工食品にも使用されているようです。ビートルーツには食物繊維、カリウム、鉄分が豊富に含まれ、パウダー大さじ1杯で生2つほどの量に相当します。

関東風「桜餅」のレシピ

材料(6個分)(1TBS=20ml、1tsp=5ml、1cup=250ml)

ビートルーツの粉(Web: aus.supersprout.co/product/beetroot-powder)
ビートルーツの粉(Web: aus.supersprout.co/product/beetroot-powder
薄力粉50g
白玉粉10g
砂糖10g
140ml
こしあん180g
桜の葉の塩漬け6枚
ビートルーツの粉適量

作り方

  1. 桜の葉の塩漬けは10分間水に浸して塩抜きし、キッチン・ペーパーで水分を取り除く。
  2. 缶のあんを使う場合、水分を飛ばすために鍋で絶えずかき混ぜるか、キッチン・ペーパーをふんわり掛け、好みの硬さまで電子レンジで加熱する。その後、30gの俵型に丸めておく。
  3. ボウルに白玉粉を入れ、少量の水でとろりと滑らかな状態になるまで泡立て器で混ぜる。次に砂糖と残りの水を入れて混ぜる。薄力粉を振るいながら加え、泡立て器で均一になるまで混ぜる。
  4. ビートルーツの粉を少量の水で溶いて加える。数滴ずつ垂らして色を調整する。
  5. こびり付かないフライパンかホットプレートで160度に温める。サラダ油を染み込ませたキッチン・ペーパーで表面を拭う。生地1枚につき大さじ2杯分ずつ流し入れ、スプーンの背で生地を長方形(12cm×8cm)の形に伸ばす。
  6. 薄いピンクが徐々に乾いて濃い桜色に変わったらひっくり返す。裏は10秒ほど焼いたらOK。
  7. 最初に焼いた奇麗な面を表にし、あんを包み込み、桜の裏面(葉脈のある側)が表になるように包む。
あんこの水分の飛ばし方
あんこの水分の飛ばし方
生地は俵型に広げる
生地は俵型に広げる

才川須美(さいかわすみ)
管理栄養士&食育インストラクター。現在、シドニーで料理教室を開催中。グループ・レッスンでは、日本食をベースにしたおいしく、簡単に作れるおもてなし料理を中心に教えており、男性参加者も多い。また、精進料理のクラスも大変好評で、豪寿庵など自宅以外でも定期的にクラスを開催している。子ども向けクラスは、ホリデーごとに家庭科のベースとなる料理と洋裁を中心に行っている
Web: www.sumiskitchen.comwww.shojin-ryori.com.au

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