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【サークル紹介】JAIT(Japan Australia IT)

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サークル・コミュニティー紹介 in SYDNEY

シドニーを拠点とするサークルまたはコミュニティーの活動に編集部員が突撃し、取材を敢行。それまでなかなか発信しきれなかった活動の詳細や団体の魅力を紹介する。

第18回 JAIT(Japan Australia IT)

IT関連の会を作りたい

「ITやテクノロジーについて皆と話ができるコミュニティーが、僕が来豪した2009年ごろにはありませんでした。だから自分で作ろうと思いました」

そう振り返るのはJAIT(Japan Australia IT)代表を務める溝尻歩(みぞしりあゆみ)さんだ。溝尻さんは日本で出会ったオーストラリア出身のパートナーと共に10年前シドニーに移住した際、自身の専門分野であるIT関連の仕事を同地で探すのに困難を極めたという。そこでIT関連の人たちと情報交換ができる場を作ることにしたそうだ。ただ、当初はネットワーキングに主眼を置いた、パブやレストランなどに集まって夕食を取るというスタイルだったという。現在は2カ月に一度、さまざまなテーマの下、プレゼンターを招聘(しょうへい)しセミナー開催をするようになった。このスタイルになったのは4~5年前からだという。

セミナー後、参加者らで記念撮影を行った
セミナー後、参加者らで記念撮影を行った

JAITにこれまで参加したメンバーは、総勢600人を超える。メンバーの年齢層は20代から40代と幅広いが、最近は30代が増え、よりプロフェッショナルな人たちが集まるようになったという。職種でいうと、プログラマーやITコンサルタントなどの人たちが多いが、セミナーの内容によってはマーケティングやファイナンスの関係者も多数集まるそうだ。

セミナーの開催を含むJAITの情報は英語でのニュースレターやSNSで周知されるため、セミナー参加者の傾向について、多国籍であったり、より専門性の高い人たちが集まってきているのでは、と溝尻さんは分析する。現にオーストラリアや中国、インド、フランス、ロシアなどのメンバーが約4割を占める。

ワールドワイドな展望

メインの活動であるセミナーはこれまで数多く開催されてきた。それらは約10人いるJAIT運営委員の多大な尽力によって成り立っている、と溝尻さんは話す。毎回、そのJAIT運営委員会でプレゼンターを選出し「ブロックチェーン」「ITの著作権」などのテーマが語られてきた。取材で訪れた日のテーマは「セルフ・エンプロイド」――。自営業者や起業家になるにはという内容が話され、約40人が熱心に聞き入った。

前回のセミナーでの様子
前回のセミナーでの様子

JAITはシドニーの他、メルボルンとアデレード(ゴールドコーストにも開設予定)にも拠点を持つが、それら2都市ではまだネットワーキングの集まりにとどまっている。「各都市のメンバーが増えることで挑戦できることや可能性は広がるはず」と溝尻さんは期待する。

最後にJAITの展望について尋ねると、力強く「JAIT日本を開催したい!」と答えてくれた。日本に帰国した人や在住日本人の人たちと共に日本でセミナーを開催したいと野望をのぞかせた。ITを通して世界中の人たちとつながることができるJAIT。今後ますますの盛り上がりを見せるだろう。(リポート:高坂信也)

PRメッセージ

JAIT・代表
溝尻歩さん

JAITでは2カ月に1回セミナーを開催しています。メンバーにはプログラマーやデザイナー、ITコンサルタントなどの人たちが多いですが、テーマによってはITと異なる時もあり、IT関連以外のマーケティングやファイナンス関係の人たちも来ます。もちろん、ワーキング・ホリデーや学生の皆さんも歓迎です。JAITウェブサイト(www.jait.com.au)で情報を発信しているので、ぜひ一度セミナーに参加してみてください。

シドニー市内を拠点とし、当コーナーでの紹介を希望するサークルまたはコミュニティーは、代表者氏名・団体名・活動内容・活動場所を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)までご連絡ください。また紹介団体については、非営利団体に限ります。

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