イタリア料理の達人が、
家庭で楽しめる本格イタリア料理のレシピをご紹介。
天気が良い日のランチによく合うさっぱりとしたトスカーナ地方のパンのサラダ。イタリアでは前日に残ったパンで作る主婦の活用料理として定番中の定番です。
材料(4人分)
トスカーナ・パン(パーネ・ディ・カーサ) | 400gほど |
エキストラ・バージン・オリーブ・オイル | 適宜 |
ツナ缶 | 1缶(185g) |
キュウリ | 2本 |
トマト | 大2個 |
ローマ・トマト | 200g |
赤タマネギ | 1個 |
ケッパー | ひとつまみ分 |
白ワイン・ビネガー | 30~35g |
レモン | 1個 |
バジル | 20枚ほど |
塩・コショウ | 適宜 |
作り方
- パンをひと口大に切り、ボウルに入れる。
- ワイン・ビネガーと水を同量ずつで割って(計60~70g)ボウルに加え、手でよくなじませながらパンを湿らせる。
- キュウリの皮を格子状にむいて小口切りに、ローマ・トマトは半分に切り、赤タマネギは粗みじん切りにして、②のボウルに加える。
- ツナ缶をオイルごと加え、コショウを少々、塩とケッパーをひとつまみずつ加える。レモンの皮を半分くらいすりおろす。
- ④を手で混ぜ合わせ、バジルも加える。
- 皿にスライスしたトマトを敷き、⑤ を盛り付ける。オリーブ・オイルをさっと回しかけたら出来上がり。
食材選び&調理マル秘ポイント
- ほのかに酸味の効いたパンはサラダとしてさっぱり頂けます。
- パーネ・ディ・カーサはクリスピーなイタリア式バゲットで、ベイカーズ・ディライトでも買えます。本場と違い、多少塩気があります。
- ③ではパンを潰さないようにそっと合わせてください。
- 大きいトマトは飾り用にスライスにして見栄え良く敷きましょう。
- バジルは繊細なので。手で合わせた後に加えてください。
- 硬くなったパンを使用する似た料理で、ビネガーを使わずスープなどと一緒にぐちゃぐちゃになるまでしっかり漬け込み、ハムとチーズを加えたのがウンブリア風です。
伊藤尚文シェフ
NZの5つ星ホテルで主にワイン・サービスを担当後、2000年よりイタリアで4年間、著名レストランやグランド・ホテルで経験を積む。03年アメリカズ・カップ(NZ)でプラダ・ヨット・チームの専属シェフ。07年に東京・赤坂で「グストエヴィーノ」開業、約6年半に渡りイタリア料理を基本にした独自のガストロノミーを創造。15年に来豪し、メルボルンを中心にケータリング・シェフとして活躍中(Web: www.gvcatering.com)。各種パーティー対応可。