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花のある生活「野菜や果物でいけばな」

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 花のある生活─ flower in life ─

第16回:野菜や果物でいけばな

自然なうねりが面白いヤシの皮と、季節の果実ホワイト・ピーチを使い、カメリア・リーフ(椿の葉)をあしらう(水を入れる必要はない)
自然なうねりが面白いヤシの皮と、季節の果実ホワイト・ピーチを使い、カメリア・リーフ(椿の葉)をあしらう(水を入れる必要はない)

こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。

ちょっといけばなには変わり種な花材で、アレンジメントをしてみませんか。普段、口にする野菜や果物を花材にしてみるのはどうでしょう。少し抵抗があるかもしれませんが、花よりもむしろ簡単に手に入りますよね。しかも形や色などに個性があり、よく見てみると魅力溢れる植物です。いつも当たり前に見ている物に対して、少し違う角度から観察してみることにより、その形や色に魅了されることもあります。

例えばホワイト・ピーチ。色の濃淡がとても美しく、ぽってりとした重量感や皮をむいた時のみずみずしさまでが想像でき、おいしそうで楽しくなってきませんか。もう1つはグレープにトウモロコシのユニークな組み合わせ。まさか花材になってしまうとは思ってもみないことだったでしょうが、意外にも爽やかな清涼感があり、置いた場所の雰囲気が元気になるような気がしてきます。

トウモロコシに串を2本挿して、グレープをまたぐように花器に入れる。ハラン(葉)を1枚差し込むと、左右に空間が生まれて奇麗になる
トウモロコシに串を2本挿して、グレープをまたぐように花器に入れる。ハラン(葉)を1枚差し込むと、左右に空間が生まれて奇麗になる

ほんの少し、視点を変えてみるだけで、いけばなの世界はグンと広がってきます。ここで1つ注意点ですが、野菜や果物は食する物ですから、切り刻み過ぎて「もったいない」と、観ている人に感じさせないことです。オレンジやキウイの断面を使うぐらいなら良いのではないかと思いますが、こっぱみじんに切り刻み、盛り付けてしまったら食事になってしまいます。そうならないよう野菜や果物の自然な表情を大切にして、良い表情が出てくるように、一皮むいてあげるぐらいが良いのではないかと思います。

野菜や果物には今にも動き出しそうな面白さがあります。いけばなにはリズム感のある「Movement」も必要です。食するまでの出番待ちに、花器を使わなくても、フルーツ・バスケットの中で少し置き方を工夫して並べてみるだけで、水を替える必要もないのでキッチンで過ごす時間が楽しくなってくるかもしれません。ぜひ、見慣れたものを違う角度から見つめ直し、自然の恵みを視覚からも存分に味わってみてくださいね。


Yoshimi
草月流華道講師。幼少の頃から花を嗜む。学生の頃、本格的に活動を始め大阪高島屋に出展。兵庫県議会公館迎え花を担当。シンガポール駐在中に趣味の油絵といけばな展をシンガポール高島屋で行う。現在はシドニーのセント・アイビスのスタジオで華道教室フラワー・イン・ライフ(www.7elements.me)を開講

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