第10回オーストラリアで人気の犬種
オーストラリアでは、約480万頭もの犬がペットやワーキング・ドッグとして人と共に暮らしているそうだ。犬を飼っている世帯は38%(※1)に上る。一方、オーストラリアの6倍もの人口を抱える日本では約1,000万頭の犬が飼育されているが、犬の飼育世帯数の割合は意外と少なく、約13%(※2)にとどまっている。やはり日本と比べてみても、オーストラリア人はかなりの犬好きと言えそうだ。
オーストラリアで人気の犬種(※3 2018年rent.com.au調べ)
- 1位 雑種
- 2位 スタッフィー
- 3位 シーズー
- 4位 ラブラドール
- 5位 ジャック・ラッセル
- 6位 ボーダー・コリー
- 7位 チワワ
- 8位 アメリカン・スタッフィー
- 9位 ケルピー
- 10位 イングリッシュ・スタッフィー
オーストラリアで一番人気のある犬種は、やはり雑種。そして2位はスタッフィー。スタッフィーは、何と8位にもアメリカン・スタッフィー、10位にもイングリッシュ・スタッフィーがランクインしている。オーストラリア人はどれだけスタッフィー好きなんだろうかと思うほどの人気である。私が子犬を買おうとゴールドコースト周辺で犬のブリーダーを探していた時にも、確かにスタッフィーの情報ばかり出てきた覚えがある。スタッフィーとは「スタフォードシャー・ブル・テリア」の略で、小さくもガッチリした体躯(たいく)に、つぶらな瞳が可愛い犬だ。
また、9位にケルピーが入っているのも、オーストラリアらしい。賢く従順で活発なケルピーは、オーストラリア内陸部の農場でよく目にするワーキング・ドッグである。スコットランドからやってきた毛の短いスムース・コリーとディンゴを交配した、オーストラリア原産の牧羊犬だ。
ランス陽子
フォトグラファー/ライター。現在、美術博士号取得のためグリフィス大学に在学しながら、オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。
Web: www.yokolance.com.au