クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園泰秀(YASU=ブリスベン在住)
第154回
イカ釣りのシーズン到来
秋から冬にかけてのシーズンは、型の良いアオリイカが岸に寄って来るのでイカ釣りのシーズンに入ります。釣り方は、エギと呼ばれるエビに似た形状のルアーを使うルアー・フィッシングで、エギングと呼ばれます。
主に夕方から夜にかけての時間か朝一番がエギングには有利ですが、曇った日も狙い目です。ベストなエギングの条件は、無風の月夜でしょう。
釣り道具店に行くといろいろなエギが所狭しと陳列されているので選ぶのに迷ってしまいますが、基本的にエギの色はオレンジと赤と青の3種類があれば安心です。オレンジは普段よく使う色で、やや水に濁りがある時や月のない夜などには赤系が有利でしょう。潮が済んでイカが近くに見えない時は、青系を広範囲に投げてアピールさせると良いでしょう。
何となくエビに似たエギの形状も、最近は小魚やエビそっくりの物もあり、また内蔵の電気で光る物も販売されています。激安のエギではなく、多少値段の張る物の方が釣れるような気がします。
エギの基本的なアクションはシャクリ(竿をあおること)です。動体視力の良いイカは動くエギを発見するとすーっと寄ってきて、エギが沈み始めたり止まったりした時に2本の触手を伸ばして捕食します。エギを常に動かすのではなく、シャクって誘い、沈めながら食わせます(「抱かせる」とも言います)。
エギをポイントにキャストしたら少し沈め、シャクって沈め、ゆっくりリールを巻いてまたシャクってという動作の繰り返しになります。
釣り場所は堤防や桟橋、岩場などですが、海底にイカが隠れやすい障害物や藻などがある場所も最適です。また水銀灯や街灯などが海面に反射してそれに小魚などが寄って群れているような場所も好ポイントです。
なお、桟橋などでは釣り禁止の場所がありますので、ルールを守って楽しいエギング(イカ釣り)をしましょう。
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