イタリア料理の達人が、
家庭で楽しめる本格イタリア料理のレシピをご紹介。
素朴な煮込み料理はイタリア家庭料理の定番です。今月はシンプルでありながらホーム・パーティーにもぴったりな豚の肉巻きの煮込みをご紹介します。
材料(8人分)
豚ロースのスライス | 8枚 |
生ハム | 8枚 |
セロリ | 1本 |
ニンジン | 大1本 |
タマネギ | 1個 |
ニンニク | 1かけ |
ローズマリー | 1束 |
セージ | 2束 |
マッシュルーム | 小12~13個 |
黒オリーブ(タジャスカ種) | 2つかみ半 |
トマト | 4個 |
白ワイン | 300~350ml |
オリーブ・オイル | 適宜 |
塩・コショウ | 適宜 |
パセリ | 適宜 |
作り方
- セロリ、ニンジン、タマネギ、ニンニクをみじん切りにする。
- 豚ロースのスライスを叩いて広げ、それを巻きずしの要領で生ハムで巻く。長すぎる場合は半分に切り、10センチほどにそろえる。
- 鍋にオリーブ・オイルを少々ひき(大さじ4 杯ほど)、②の表面を焼く。両面に奇麗に焼き目が付いたらバットに取り出す。肉にコショウをたっぷり振る。
- 同じ鍋でそのまま① の野菜を炒める。ローズマリーとセージを適当な大きさに刻んで入れて弱火で4分ほど炒め、香りを出す。
- マッシュルームを大まかに切り、中火にして加え、色付いてきたらトマトを8頭分して投入する。トマトの上に塩を好みの加減で少々振り、オリーブを入れ、肉をその上に並べるように戻す。最後に白ワインを加えて蓋をしたら、弱~中火で15分ほど煮る。
- 器に盛り、パセリを添えたら出来上がり。
食材選び&調理マル秘ポイント
- インポルティーニはイタリア語で「包んだもの」。今回は豚ロースにうまみをプラスするために生ハムで巻きます。
- 豚ロースの薄切りは「シュニッツェル」という名で売っています。程よく脂身があっておいしい部位です。
- ③では塩を振らずとも生ハムの塩みでロース肉のうまみが引き出されます。コショウの量は好みで。
- ④ではローズマリーとセージを加えトスカーナらしさを出します。
- オリーブはフルーティーなタジャスカ種を使います。
伊藤尚文シェフ
NZの5つ星ホテルで主にワイン・サービスを担当後、2000年よりイタリアで4年間、著名レストランやグランド・ホテルで経験を積む。03年アメリカズ・カップ(NZ)でプラダ・ヨット・チームの専属シェフ。07年に東京・赤坂で「グストエヴィーノ」開業、約6年半に渡りイタリア料理を基本にした独自のガストロノミーを創造。15年に来豪し、メルボルンを中心にケータリング・シェフとして活躍中(Web: www.gvcatering.com)。各種パーティー対応可。