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AUS教育システム/ハイ・スクール進学

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Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

ハイ・スクール進学

Q: 6年生の子どもがいます。初めてのハイ・スクールなので楽しみ半分、緊張も半分です。小学校とどう違うのか、そして夏休み中に準備できることなどがあれば教えてください。

多くのハイ・スクールは小学校より規模が大きくなり、シニアの学生などは7年生の生徒に比べると見た目も随分と大きく見え、ヒゲが生えている男子生徒もいますから、少し戸惑うお子さんもいるかもしれませんね。知り合いや近所にハイ・スクールに行っている人がいたら、様子などを聞いておくと良いと思います。ハイ・スクールで勉強する科目は、主要科目であるEnglish、Maths、Scienceの他、以下の教科です。

  • Human Society and Its Environment (HSIE):歴史・地理
  • Creative Arts:音楽、ダンス、ドラマ、ビジュアル・アーツ、ビジュアル・デザイン、写真、デジタル・メディア
  • Language:日本語、フランス語、イタリア語、中国語など学校が薦める複数の言語
  • Technological and Applied Studies(TAS):デザイン・テクノロジー、フード・テクノロジー、産業技術、情報ソフトウェア、被服、農業技術・木工技術
  • Health and Physical Education(PDHPE):学校ごとにスポーツを選択

7年生と8年生はハイ・スクールで学ぶ教科を試す期間で、ハイ・スクール生としての新しいスキルや考え方を学ぶので、9年生になった時に科目を選択するための準備期間と言えるでしょう。

学校が始まると時間割を受け取ります。多くの学校では2週間サイクルで、クラスは約45分間ですが、ダブルの90分という授業があったり、教室移動があったり、担当の先生も違います。小学校の時と違い、自分でオーガナイズすることが求められるので、スケジュール帳に記入し、自分で管理する習慣を付けておくと良いでしょう。

ニュース・エージェンシーなどに「スチューデント・ダイアリー」が売られているので、7年生の間はそれを購入して使ってみると良いかもしれません。また、勉強も難しくなり、テストや課題、宿題も増えるので、毎日の学習習慣を整えることが必要になってきます。

また、小学校と違い、各教科の教科書があります。教科書は新品を買うか、学校から借りることもできます。借りる場合は書き込みなどはもちろんできませんが、日本人の私たちからするとオーストラリアは教科書が高いので、出費を抑えることができます。教科書はそれぞれがかなり厚みがあり重いので、毎回持ち帰るのは大変です。学校にはロッカーがあり借りることができますので、借りるための手続きを各学校に問い合わせると良いでしょう。

長い夏休み中に、スケジュール表に慣れ親しんで生活習慣を整えておくと、ハイ・スクールに入ってからが楽になるでしょう。


内野尚子(うちのなおこ)
1996年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師と「Authorized Supervisor」を務める。元NSW日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための「Universal Kids」代表(Web: universalkids.com.au)。2019年4月、4カ国の専門家と「日本語継承アカデミー」を設立。保護者・教育従事者のためのオンライン・クラスや育児・教育のコンサルタント、セミナーの開催を行っている。
■Blog: ameblo.jp/nijinokakehashi-2019

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