前回は、日本人に共通する豪州不動産をつい買い損ねがちな心理を紹介しました。必ずしも全員が同じ気持ちでなくても、同郷出身者ならではの共通項はあるでしょう。では逆に、なぜ海外の不動産、特に豪州の物件を日本や海外から、その上コロナ禍で来豪できなくても購入を望む人が多いのでしょうか。
夢の住処としての実現
夢の住処としての実現マルチカルチャーで、食のバリエーションに富み、自然に囲まれて過ごしやすく、教育にも定評がある豪州。この好住環境が整った地に自身や子女が住めるのなら、直近または将来に向けての住居として手に入れたいという理由から、購入を希望する人は意外にも多いです。
リスク分散先としての選択肢
経済地盤が堅く安心でき、しかも先進国で法的な対応が行きわたっている国に、不動の資産を確保しておくことは、何か火急の事態が起こったとしてもその不動産を売却したり、自身の緊急居住先にするのに理想的である。主に投資家の方々で、そう判断される人もいます。
賢く将来の財産を築く
以上が発想の一端だったとしても、豪州不動産を利用し、財産の拡大を計画するという知的な思考の日本の方々は、一定数います。豪州は以下の特長があるので、資産運用先としても注目される訳です。
①老齢化・高齢化で人口が減少する日本に比べ、コロナ禍でも人口は増加し、需要が拡大中
②広大な土地だが実際の居住地域は限られ、先進国の中でも都市集中が顕著
③物件価値、家賃収入が上昇傾向にある
④不動産価値が保たれやすく、活用年数が長い
⑤家屋の造りが頑強。災害下でも耐久性が高い(木造中心の日米に比べレンガ造りが中心)
豪州は今年に入り、国境の行き来が以前より楽になり流入者が増え、更に賃上げストなども相まって住宅不足が予見され、不動産の売り切れが非常に早くなっています。今後は上昇しがちな豪州不動産の賢明な入手法や、過去の実例などもご紹介していこうと考えています。
また、一般的に不動産は専門用語や独特な習慣も多く、購入の仕方が分からないといったご意見もあります。当コラムで紹介して欲しい内容などを、ぜひご編集部までご連絡ください。
このコラムの著者
鶴美枝
グローバル・インテリジェンス・マネージメント代表。創業2010年以来、豪州各地の優良不動産を厳選し、豪州及び日本在住のホーム・オーナー若しくは投資家の方々の購入をサポートし資産増幅、理想の住まいの確保に日々尽力中。日本と豪州にて法学部大学院卒業。豪州不動産フルライセンス保持。