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オーストラリア教育あれこれ
Before and After School Care

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Q: 日本から来たばかりなのですが、こちらにも学童保育はありますか? 費用はどのくらいで、時間は何時まででしょうか?

 はい、こちらでも学童保育はあります。「Before and After School Care(BASC)」または「Outside School Hours Care(OSHC)」、「Out of School Hours(OOSH)」として、学校が始まる前と後の両方を運営している所が多いです。また、スクール・ホリデー中には、ホリデー・ケアを提供している所も多数あります。

 それらは、小学校の校舎の一部や学校の近くで、民間または営利団体、デー・ケアなどがサービスを提供しています。時間は午前7時から学校の始業時間までと、終業時間から午後6時または6時半までです。

 日本では、近年午後7時まで延長する所も多いようですが、オーストラリアでは終了時間がきっちりしていて、遅れると追加料金を請求される場合もあります。

 日本の学童というと放課後のみだと思いますが、オーストラリアは朝と放課後の両方あるのが通常です。朝にも預けられるのはフルタイムで働く親にとってはありがたいですね。NSW州の方で近くのサービスを探す時は以下のウェブサイトから。

■Web: bascfinder.service.nsw.gov.au

 気になる費用ですが、Before School Careが1回15豪ドル前後、After School Careが1回25~30豪ドル前後で、朝と放課後の両方を申し込むと少し割引になる場合もあります。日本の月額平均4,000円~8,000円に比べると高く感じますね。

 もちろん、オーストラリアも日本も条件によって減額の措置があるため、その件についてはセンターへ直接電話するか、メール(BASCreform@det.nsw.edu.au)でお問い合わせください。

 共働きの家庭が利用するケースが多いですが、その他、兄弟の出産や病気など家庭の事情により短期で預ける人もいます。そのあたりは日本の学童の申込基準より融通が利くのではないでしょうか。

 2022年2月28日には、4歳から13歳までの子どものいる家庭にBefore and After School Careのために、子ども1人につき500豪ドルのバウチャーが支給されることになったと「NSW Education Standards Authority(NESA))から発表がありました。それは、COVID-19による影響で余儀なく仕事を失ったり減ってしまった方々が、新しい仕事を探したり復帰しやすいように援助する目的で、約60回分のBefore and After School Careが受けられるとのことです。

 申請は22年9月30日が締め切りですので、それまでに申し込みましょう。バウチャーに関する情報は以下を参照ください。

■Web: www.service.nsw.gov.au/basc-voucherExternal

回答者

内野 尚子

在豪26年。デイケア、プリスクールAuthorizedSupervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年UniversalKIDS設立。19年よりオンライン・スクールで保護者や教師向けのバイリンガル教育や子育てアドバイスも行なっている。
Web: universalkids.com.au

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