吉住京子のHappy Richビジネス・オーナー講座 第9回
ビジネス・キッズを育てよう
先日、友人のお子さんの誕生日会に行きました。その友人の10歳の息子、ラフィー君は、ウズラを売るビジネスをコロナ禍中に始めたそうです。1年目ですが既に2,0 0 0豪ドルを稼いだと言っていました。
毎日のウズラの世話は朝6時半に始まり、お客さんがピックアップする時間を設定したり、餌を買ったりと、全てのビジネスのオペレーションをこなしています。子どもでもきちんと責任を持ってビジネスをしているのです。
お金やビジネスの教育はあまり学校ではされませんが、若くても始めることはできます。我が家の息子と娘も小遣いをもらい始めてから、2人の間で経済を回しています。「手伝ってくれたらコインをあげるよ!」とか、「このおもちゃ、もう遊ばないから買わない?」とか、4歳と6歳の間でもお金のやり取りがあります。
仮想通貨のプロジェクトでは、高校生や大学生がうまくいくプロジェクトを作ったという話を耳にします。若いうちからお金やビジネスの感覚を身に付けるのはとても良いことです。
いろいろと試していくうちに経験と共に感覚が身に付きます。ビジネスをしている人もしていない人も、金銭感覚のある子どもに育って欲しいと思うのが親心ではないでしょうか?
ビジネスをしている人は、子どもにもビジネスのプロセスや苦労話、お金の流れや、カスタマー・サービス、商品化やマーケティングについてなど話してあげてください。
ビジネスをしていない人は、買い物に行った際に、商品の選び方、価値観、ディスカウントなどについて話してみると良いでしょう。そして実際に子どもが自分で選んで買う際には、どうして買うのか理由を聞いてあげてください。
私も小さい時、犬の散歩賃をもらったり、摘んだ花を近所で売ったりした記憶があります。オーストラリアの子どもは蜂蜜を道沿いで売ったり、シティではピアノやギターを弾いて稼いでいる子もいますよね。子どもの興味とお金が合致したらもっと楽しくなると思います。
勉強という感覚ではなく、“日常茶飯事の会話”として話すことで、お金やビジネスに関しての知識が自然と入っていきます。まずは(1)お金について理解する必要がありますが、その次には(2)責任、(3)スキルや興味を引き伸ばしてビジネスにつなげること、(4)ビジネスの基本を知ること、(5)計画性と決定力を身に付けること、(6)チャンスを見つけつかむこと、
(7)社会に貢献することなどを教えていきましょう。
このコラムの著者
吉住京子
「Happy Rich」オンライン・サロン主催。さくらパートナーズ代表。ビジネス育成サポーターとして活動。ファイナンシャル・アドバイザー、ビジネス・コンサルタント、ライフ・コーチとして長年培った知識と経験を生かしグローバルに活躍する起業家やその卵たちを内外あらゆる方向から育成・サポート。