第165回 三伏
ご機嫌いかがですか、れんです。
今の時代、きちんと手紙を書く機会がめっきり減ってしまいました。7月の中旬から8月上旬あたり、ちょうど暑中見舞いを書く時期ですが、手紙の前文(拝啓や謹啓の後に続く)に「三伏(さんぷく)の候」や「三伏のみぎり」などと書くことがあります。
「三伏」とは、夏至から数えて3回目と4回目、そして立秋後の最初の庚(かのえ)の日をそれぞれ「初伏」「中伏」「末伏」と言い、それらを合わせて三伏とし、夏の最も暑い時期のことを意味します。
今年は夏至が6月21日でしたので、初伏が7月16日(庚午/かのえうま)、中伏が7月26日(庚辰/かのえたつ)、末伏が8月15日(庚子/かのえね)に当たります。すなわち三伏の期間は7月16日から8月15日までとなります。
昔から夏場の庚の日は“凶”の日とされ、種まきや婚姻、旅行、療養などは避けていたそうです。
日本では夏バテや疲労回復の滋養強壮に「土曜の丑(うし)の日」にうなぎを食べますが、同様に朝鮮文化では「三伏の日」にサムゲタンやユッケジャンのような鶏肉•犬肉料理を強壮食品として食べたそうです。
れん(書家/アーティスト)
アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub