ラ・ピアディナ
La Piadina
編集部セレクト 絶品レストラン・コレクション
日豪プレスのスタッフがプライベートで訪れ、舌鼓を打ったレストランを実際に食したメニューとともにご紹介。
オーストラリアで元祖のピアディナ専門店

ボンダイ・マーケットから西へ徒歩3分程の距離、グレンエア・アベニューとワーナーズ・アベニューの角に店舗を構える「ラ・ピアディナ(La Piadina)」。同店は、その店名にもある通り、イタリア北部の伝統料理「ピアディナ」の専門店。日本人にとってパスタやピザほどはなじみがないであろうその料理がどのようなものか味わってみたく、週末のランチ・タイムに同店に足を運んだ。
併設の食料雑貨の販売スペースにあるテーブルと併せても20人も入れば満杯になるこじんまりとした作りの店内は、常に活気で溢れ、下町の食堂といった雰囲気だ。その人気店を経営するのは、イタリア北部の工業都市・ブレシア出身のダミアーノさん、ファウストさん、マウロさんの3人で、ダミアーノさんとファウストさんで同店をオープンさせたのが2008年。開店当時、オーストラリアで他にピアディナを提供する店はなく、本場のピアディナをオーストラリアで初めて提供できたことを「自分たちにとっての最高の誇りだ」とダミアーノさんは振り返る。


デザート・タイプのものを含め全15種類あるメニューの中から、当日は同店一押しの「Special No.1(生ハム、モッツアレラ・チーズ、ドライ・トマト、ルッコラ)」とリピーターの多い「No.5(ホット・サラミ、クリーム・チーズ、赤タマネギ)」の2種類をオーダー。前者は、生ハムとドライ・トマトの塩気とルッコラのほのかな苦みにモッツアレラ・チーズがうまくマイルドに絡んだ一品。後者は、シンプルだが、ホット・サラミのパンチのある辛味とシャキシャキした赤タマネギの食感が癖になる一品だった。


ピアディナは、見た目の迫力とは裏腹に生地の薄さからかいくら食べても重くなく、1人でもぺろりと平らげられるボリュームで、カップルなどで同店に行く場合は数種類オーダーし食べ比べてみると面白いはず。また、同店はピアディナ以外にも、イタリアのリキュールであるアペロールを使ったカクテル「スプリット」も看板メニューで、控えめな甘さの同カクテルとピアディナの組み合わせは抜群の良さだった。
店内だけでなく、テイク・アウェーをする人も多い同店のメニューの数々。夏を迎えるこれからの時期、太陽が輝くビーチでピアディナを頬張るのも良いだろう。(リポート:編集部・山内亮治)
La Piadina
住所:106 Glenayr Ave., Bondi Beach NSW/Tel: (02)-9300-0160
Web: www.lapiadina.com.au
営業時間:月7AM~5PM、火~金7AM~10PM、土・日7:30AM~4PM