検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

オーストラリア教育あれこれ 「HSC Japanese Continuers」コースの履修基準改訂<続編>

SHARE

 7月にご紹介したHSC日本語コンティニュアズ(HSC Japanese Continuers)コースの履修基準改訂についての続編です。

​ HSC日本語コンティニュアズ・コースの履修の際に設けられていた3つの履修基準のうち、3つ目の「当該言語のバックグラウンドを持つ者との教室外での持続的なコミュニケーションに、当該言語を用いていないこと」という項目が、今年5月20日付で削除されました。

 それに関する詳しい説明が、NESA(NSW Education Standard Authorities)のページに掲載されています。そこには動画とスクリプトがあり、参考例もあってとても分かりやすくなっています。

 参考例1は、韓国生まれの17歳の生徒です。彼は5歳で韓国を離れオーストラリアへ移住し、以後英語で教育を受け、韓国語では正式な教育を受けていません。ステージ4、5で韓国語を学び、補習校にも通いましたが、過去10年間の教育は英語で受けたため、HSCでコンティニュアズ・コースを受講することができます。

 参考例2は、オーストラリアの小学校に通い、11歳でシンガポールに引っ越し、7〜10年生までオーストラリアのインターナショナル・スクールに通いました。学校での指導言語は英語でした。しかし、中国語がコミュニケーションの公用語の1つである国に3年以上住んでいたためコンティニュアズ・コースは受講できません。

 この動画の中で、改訂の理由として「教室外での持続的なコミュニケーション」が解釈に任されていて、他の2つの基準に比べて測定できないこととしています。このことがまさにHSC日本語委員会が14年間言い続けてきたことです。そして、学校ごと、先生ごとに判断に差が出ていた要因の1つでした。

 しかし、この改訂以後にも、私の所には「学校の先生に『日本人の親だからコンティニュアズ・コースは取れない』と言われました」という相談が届いており、履修基準改訂が学校の先生にすらまだ浸透していないことが伺えます。

 このことから、私たちが当事者として、また子どもを持つ親として、今回の改訂を理解して周りに伝えていくことが、子どもたちのために大切であると言えます。学校や先生方は、他にも多くの問題や課題を抱えているので、知らないことや気が付いていないこともあるかもしれません。ですから、学校側から「日本人の親だから」と言われた時に、ぜひ下記のウェブサイトを提示して、改訂があったことを伝えて頂きたいと思います。

■コースの資格NSW州教育基準(NESA)

Web: educationstandards.nsw.edu.au

■参考例動画

このコラムの著者

内野 尚子

在豪26年。デイケア、プリスクールAuthorizedSupervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年UniversalKIDS設立。19年よりオンラインで保護者や教師向けのバイリンガル教育や子育てアドバイスも行なっている。
Web: universalkids.com.au

SHARE
学び / 留学の最新記事
関連記事一覧
Google Adsense