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賛否両論!? タスマニア冬の祭典「Dark MOFO」─最終日には寒中水泳「ヌーディスト・スイム」も/タスマニア巡り

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第18回 冬の祭典「Dark MOFO」

赤くライトアップされたサラマンカの特設会場

 今ではすっかりタスマニアの観光名所の1つとして定着したMONA(Museum of Old and New Art)。2011年にオープンしたこの南半球最大の個人美術館には、オーナーのデイビッド・ウォルシュ氏のセンスが最大限に反映された古今東西のアートが集められています。

 MONAは一般的な美術館とは趣が少し異なり、展示方法から建物の造りまで人の意を突くように設計されています。また、ワイナリーやレストラン、野外音楽祭やアート・イベントなど、常に新しいものを創造し続けてきました。

 今回ご紹介するのは、先日開催された冬の祭典「Dark MOFO」。毎年6月の冬至に合わせ、ホバートを中心に、その名の通り暗くなってから開催されるアート・イベントです。

 ホテルや美術館など目抜き通りに面した建物の多くがテーマ・カラーの赤でライトアップされ、日本人アーティスト・池田亮司氏による光のアート「Spectra」では、MONA本館から天空に向かって光が照射されました。

 サラマンカ通りの特設会場では、国内外のアーティストやミュージシャンによる舞台芸術や音楽イベントが目白押し。夏開催の野外フェス「MONA FOMA」の冬版として13年に始まり、今やホバートの冬の風物詩になりました。

 国内外から注目されるMONA。実は「Dark MOFO」を含め、開催されるイベントは常に賛否両論を巻き起こしています。なぜならオーナーのデイビッド・ウォルシュ氏は“普通のこと”が大嫌い。特に「Dark MOFO」のメイン・イベントとなるコンテンポラリーなパフォーマンス・アートは毎年、物議を醸し出します。

 そして最終日に行われるのが、1年で一番長い夜の夜明けを祝い、ホバート近くのビーチから日の出と共に行われる裸の寒中水泳「ヌーディスト・スイム」。今年は気温5 度の中、約2000人が参加したとか……。とにかく話題性のある「Dark MOFO」、来年はぜひとも参加してみませんか?

このコラムの著者

稲田 正人

稲田 正人

タスマニアのツアー・ガイド/コーディネーター。タスマニア大学で動物学・環境学を学んだ後、のんびりゆったりした生活感に魅せられ、そのままタスマニアに在住。現在は現地旅行会社AJPR(Web: www.ajpr.com.au)に勤務する傍ら、多過ぎる趣味に追われる日々を満喫中。

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