2023年3月開催のワールド・ベースボール・クラシックに先駆け、11月9~10日、札幌ドームでジャパン・シリーズ2022「日本対オーストラリア」戦が行われる。
豪州代表チームの訪日に際し4日、山上信吾・在オーストラリア日本国大使、及び德田修一・在シドニー日本国総領事は選手団の壮行会を開催。本記事では、壮行会に参加した選手団の声をお届けする。
デーブ・ニルソン監督
プロフィル
ブリスベン出身の元プロ野球選手(捕手、外野手)。1999年にはMLB選手として野茂英雄とバッテリーを組んだ。2000年、「ディンゴ」の登録名で中日ドラゴンズ入団。2000年シドニー五輪代表
コメント
「オーストラリアでは野球はメジャー・スポーツではないし、政府は野球にそこまでお金を投じない。オーストラリアが強くなるにはより良い施設、スタジアムが必要でそのためには世界でより活躍して認めてもらうことが重要だ。豪州代表チームはワールド・ベースボール・クラシックに向けて投手力、守備力を強化してきた。私自身は中日ではあまり活躍できなかったが日本との対戦の準備に役立てることができている。選手には、監督として学び続ける姿勢を見せて行きたい」
マイケル中村コーチ
プロフィル
奈良県出身、3歳の時に母親の祖国、オーストラリアへと移住した元プロ野球選手(投手)。MLB入りを目指し渡米、新庄剛志、松井秀喜らと対戦した。その後、日本ハムなどで抑えとして活躍し、通算104セーブを挙げた
コメント
「オーストラリアの子どもたちは、テレビでクリケット、フットボール、ラグビーなどのスポーツでは、偉大な選手を観る機会があるが、野球のスター・プレーヤーを見る機会はほとんどない。ワールド・ベースボール・クラシックがそのような機会になればと願っている。今回の戦いはたいへんなものになると思うが、選手たちは非常に高いレベルの野球を経験することができるので楽しみにしている」
イアン・ウィリアムズ・ディレクター
プロフィル
元ラグビー選手。オーストラリア代表、日本代表として活躍。日本代表初のワラビーズ経験者として注目を集め、1990年には「伝説のトライ」を決めるなど神戸製鋼黄金期を支えた。引退後は弁護士。2018年よりオーストラリア・ベースボールのボードメンバーに
コメント
「オーストラリアは、日本の大谷や松坂のようなスーパースターと言えるような選手はいないが、メジャーで活躍している選手の数は日本よりも多い。トップ10にランクインする競争心ある国だし、アテネ五輪でも銀メダルを獲得した。日本とは良いタイミングでシーズンが違うし、日本のプロフェッショナル・チームと良い関係が築ける国。今後も良いリレーションシップを築いていきたい」