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HSCの日本語はどこで勉強できますか?─オーストラリア教育あれこれ

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Q: 9年生の子どもがいます。来年、HSCの選択科目を決めるにあたり、「日本語Continuers」を選択したいと思っていますが、通学する学校に日本語のクラスがありません。学校を変えなければ勉強できないのでしょうか?

 HSCで選択できる科目は、お子さんが通学している学校が提供する選択肢の中から選ぶことになっていますが、この質問者のように、選択したい科目のクラスが学校にない場合は、学校外で学ぶことになります。

 言語を選択したいが、学校に選択したい科目がない場合は、以下の2つの機関で勉強することができます。

 1つは、「Secondary College of Language(SCL)」、もう1つは「NSW School of Language(NSL)」です。

 SCLはNSW州内に13カ所あり、毎週土曜日にいろいろな言語を対面クラスで教えています。ただし、日本語を教えているのは、現時点ではチャッツウッド(Chatswood)校1カ所のみとなっています。今後、生徒数が増えれば、他の場所にもクラスができるかもしれないということですが、今のところ未定です。

 また、クラスは「Japanese in Context」のみでしたが、2023年より「Continuers」も導入されるとのことです。申し込みは通学する学校の校長先生を通して、今年は4学期の終わる12月中旬までのようです。また、7~10年生を対象とした日本語ジュニア・クラスが22年から開講されており、希望者は随時申し込みが可能だそうです。

 NSLは1対1のオンライン・レッスンとなります。NSLでは、全部で13言語を提供しており、日本語を受講している生徒は約450人いるそうです。月1回、ピーターシャム(Petersham)の校舎で対面レッスンが行われます。

 コースは、9年生と10年生を対象としたレッスン、そしてHSCの「Beginners」「Continuers」「Extension」「In context」のレッスンがあります。

 NSLはSCLと違って学費が掛かります。公立の生徒は、2年間で230豪ドル、私立の生徒は、1年間で11、12年生が800豪ドル、9、10年生は1年間で340豪ドルです。

 こちらは23年度のクラスについては既に申し込みを締め切ってしまいましたので、24年度については来年になります。

 選択科目を決めるにあたり、どの科目を受講するか迷った場合は、NESA(NSW Education Standard Authority)のウェブサイトで過去問題を見てみると参考になるでしょう。

■NSW School of Languages
Web: nswschoollang.schools.nsw.gov.au
■Secondary College of Language
Web: sclanguages.schools.nsw.gov.au
■NESA-HSC日本語シラバスと過去問題
Web: educationstandards.nsw.edu.au/wps/portal/nesa/11-12/stage-6-learning-areas/stage-6-languages

回答者

内野 尚子

在豪26年。デイケア、プリスクールAuthorizedSupervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年UniversalKIDS設立。19年よりオンラインで保護者や教師向けのバイリンガル教育や子育てアドバイスも行なっている。
Web: universalkids.com.au

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