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第170回 書初め/書家れんのつきいち年中行事

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第170回 書初め

 明けましておめでとうございます。

 旧年中は何かとご教授賜りまして誠にありがとうございました。本年も変わらずご支援賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 ご機嫌いかがですか、れんです。

 「書初め」は1月2日に初めて毛筆で字や絵を書く行事です。

 平安時代、宮中では改元や年始などの物事の改まった節目に天皇に慶賀を述べる文書を奏上する「吉書の奏(きっしょのそう)」が行われていました。これが鎌倉・室町幕府にも受け継がれて「吉書始め」という新年の儀礼行事として定着します。

 江戸時代になると新年に毛筆で字を書く行事として庶民にも広がりますが、それには2つの大きな意味付けがされました。1つは書の上達の祈願です。古来言霊信仰の強い日本では文字を美しく書く行為は極めて重要だったのです。

 そして、もう1つはその1年こうありたいというビジョンを明確にすることです。おめでたい詩歌や目標、抱負を“言挙(ことあ)げ”することでそれが現実になることを祈る意味があったのです。

 ですからこの行為はとても神聖で、年が明けて最初にくんだ井戸水(=若水)を神前に供え、その水で磨墨して恵方に向かって書くのが習わしだったようです。

 書初めで書いた書は松の内が過ぎれば「左義長/どんど焼き」と呼ばれるお焚き上げのお祭りで正月飾りなどと一緒に燃やしました。炎が高く上がるほど字が上達するそうです。

 2023年、新年の書初めはRENCLUBでいかがですか。目標を言挙げしてすばらしい年にしましょう。

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub





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