第3回:地元福島県を感じることができた「Japan Expo 2022」
2022年7月から日豪プレスでインターン生として働き、シドニーで生活するMaoの奮闘記。私の言葉を通して、シドニーで生活する全ての日本人留学生へエールを送ります!今回は、前回お届けした「Japan Expo 2022」の取材の話の続きです。
一般のお客様と共に会場入口の列に並んでいると、数十分後にBBKが到着。その後ろには、彼のコラムでおなじみの奥さんとお子さんたちの姿がありました。コラムで見ていた彼らと対面し、私はスターに会えたようなうれしい気持ちに。レジスターの登録をし忘れるという失態を謝罪し会場へ向かいます。前を歩くBBKの大きな背中の安心感たるや……心強い。そんな彼の大きな背中を追い掛け、私はついに会場での取材をスタートします。
会場で目にしたもの
人生で初めて“STAFF’’というネームプレートを付けて入場した私の心はドキドキと踊っていました。また、私が想像していた以上に会場が多くの人でにぎわっていたことにとても驚きました。メイン・ステージでは、オープニング・セレモニーや、活気あふれるダンス、各ブースの代表者によるスピーチが行われていました。
記者として挑んだ写真撮影
東北のお酒ブースがあるということで、福島県出身の私は早速取材へ向かいました。そこには東北6県のお酒がズラリと並び、好きなお酒のボトルを持ってその県の観光地を背景に写真撮影ができるとのこと。取材魂に火が付いた私は、早朝起床によるの浮腫み顔で、福島県のお酒(甘酒)を片手に撮影に挑戦。ここで、その写真を掲載しようか迷ったのですが、すみません。浮腫み顔が想像以上にひどかったのでお蔵入りです!ただ、記者として面白い挑戦ができました。
地元に戻るのが楽しみになる出会い
会場を歩いていると、福島県のブースを発見。私はまさかシドニーで福島の文字を見られるとは思っていなかったので、大感激!ブースでは、福島県のご当地グルメである完熟桃の果肉を新鮮なまま瞬間冷凍したスイーツが販売されていました。その名も「ももふる」。実際に試食させて頂きましたが、絶品!地元で食べていた桃を思い出し懐かしい気持ちになりました。
「ももふる」の販売元の代表・齋藤由芙子さんは、このエキスポのためだけにはるばる福島からシドニーを訪れたそうで、英語で商品を紹介する姿がすてきでした。私は、齋藤さんに直接商品のおいしさと福島の人に会えたうれしさを伝えることができました。
当時、小学生だった私は、福島で震災と原発事故による被害を経験しました。福島の人が心を込めて作った野菜やフルーツは、未だに他県や世界の人びとから警戒されてしまったり放射能検査が必要な商品もあります。そんな中、福島のおいしい桃がこうして国を超えて届けられ、また福島の特産物を世界に届けようと尽力している方々がいることを知り、私も地元のため、そして日本のために何かできることはないか考えるきっかけになりました。地元に戻った時、「ありがとうMao!」なんて書かれた大きな横断幕が作られるくらいなれたら良いな。楽しみです!
今回、「Japan Expo 2022」の取材に参加してみて、日本で生活をしていると当たり前で見えてこなかった日本の魅力にたくさん気付くことができました。思えば、日本を好きになっただけでなく地元福島を大好きになれたイベントだったような……
これからシドニーに留学する方々や、現在留学中の日本人の皆様には、ぜひ、このようなイベントに参加して欲しいと思います。あなたの地元がとってもすてきな場所に思えたり、日本ってこんなに良い国なんだと気付けるきっかけがあちこちにあります。また、少し日本が恋しい時、留学生活が行き詰まっている際も、仲間がたくさんいることに気付けて元気が出るはずです!
シドニーにいながら、日本にまた恋をした、すばらしいイベントでした。
MAO Profile
福島県出身。2022年5月に来豪。7月から日豪プレスでインターンを開始。昭和歌謡曲と日本の古いバラエティー番組を愛し、家族や友人とおいしい料理とお酒を楽しむことが大好き。趣味は古着屋巡りと1人観光。
Instagram: @paaozuu__