テニス全豪オープン第3日は1月18日、男女シングルス2回戦が行われた。
午後から雨が降り始め、ロッド・レーバー・アリーナ、マーガレット・コート・アリーナなど屋根付きのセンター・コート以外はゲームが一時中止や延期となった。全豪オープンは炎天下と猛暑がつきもので、筆者も雨が降ったのは10年以上、記憶にない。
(リポート・写真=板屋雅博)
試合は、第31シードの西岡良仁(27歳、世界ランキング33位)が同216位のダリボル・スブルチナ(チェコ、予選から勝ち上がり)を6―3、6―4、6―2のストレートで下し、3年ぶり2度目の3回戦進出を果たした。2回戦になると実力が拮抗しているトップ・レベルの選手たちの間で、シード権の有無により結果に大きな差が出ることを示した。
綿貫陽介(24歳、同138位)は、第29シードのセバスチャン・コルダ(米国、同31位)に2―6、5―7、4―6で敗れた。綿貫はコルダに過去2勝と相性は良かったが、残念ながらランキングの差が出た。1回戦で見せた力強く正確なストロークを武器に、来年の更なる活躍が期待される。
ダニエル太郎(同94位)は、第20シードのデニス・シャポバロフ(カナダ、同22位)に3―6、6―7(3―7)、5―7のストレートで敗れ、3回戦進出を逃した。ダニエルは、優勝を狙うトップ・ランカー、シャポバロフと第2、第3セットで接戦を繰り広げての惜敗。自身の実力が大きく向上したことを世界に証明した試合となった。
前回覇者で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が、世界65位のマッケンジー・マクドナルド(米国)にストレート負けするという波乱が起きた。この試合は、筆者もカメラマン席から撮影していたが、試合後の会見ではけがをしていると語っていた。第1シードであるだけに、波乱の全豪を予感させた。