テニスの全豪オープンといえば猛暑がつきものだが、今年は寒いほどの気候。第5日は、前夜までの雨模様ですっきりしない天候から、やっと好天に恵まれた。
(リポート・写真=板屋雅博)
男子シングルス3回戦では、2回戦まで1セットも落としていない好調の西岡良仁(第31シード、世界ランキング33位)と2回戦でラファエル・ナダルを破って勢いに乗るマッケンジー・マクドナルド(米国、同65位)の注目の対戦となった。
マクドナルドはナダル戦での疲れからか精彩を欠いた。タイブレークの末に第1セットを西岡が先取すると、続く第2セット第1ゲームでマクドナルドが腹筋を痛めメディカル・タイムアウト。
そこから西岡が4ゲームを連続で奪うなどし、第2セットも6―3で連取した。
マクドナルドは棄権しないのがやっとという状態に見え、ブーイングは出ないものの席を立つ観客も出始めた。戸惑った様子もあった西岡だったが、最後まで丁寧なプレーを続け、6―2で試合を締めくくった。
西岡は3試合連続のストレートで勝利し、4大大会で初の16強入り。日本人男子では松岡修造、錦織圭以来の3人目となる快挙を果たした。西岡の4回戦の相手はカレン・ハチャノフ(ロシア、同20位)だが、昨年の米国での大会では西岡が勝利しており、準々決勝進出に期待が掛かる。
また、シドニー在住の日本人、土方凛輝(21歳)が健闘している。男子シングルス1回戦でY. ハンフマンに勝利し、2回戦では優勝候補のステファノス・チチパスに惨敗したが、将来が期待できる選手である。男子ダブルスにも豪州のジェイソン・クブラーと組んで、出場して1回戦を突破して2回戦へ進んだ。