日本畜産物輸出促進協議会、和牛のオーストラリアへの輸出促進を目的にその品質の高さをアピールする「日本産和牛マスター・クラス」を開催した(シドニー1月30日、ブリスベン2月2日)。イベントでは「和牛エキスパート」の異名も持つ公益社団法人・全国食肉学校の田中智洋・訓練指導員による肉の各部位ごとのカッティングの実演、および和牛に適した調理法などに関する講演が行われ、会場には飲食店、精肉店、食品卸業者など100人近い参加者が集まった。講演後はネットワーキングの時間が設けられると共に、試食会も行われた。
主催の公益社団法人・中央畜産会の姫田尚副会長は「オーストラリアがWagyuの価値を世界で高めてくれたことに感謝している」、日本畜産物輸出促進協議会の藤島博康次長は「サーロイン・リブロース、ヒレの輸出が主流のエリアに比べ、オーストラリアは他部位の輸出も多い。その多様性に注目している」とそれぞれコメント。
更に「日本にとって農産物の海外市場展開の中で、和牛輸出は目標に対して大きな割合を占めている。オーストラリア産WAGYUの人気の高かった香港では日本産和牛輸入に際し、現地の新聞が『本物の和牛』と掲載し話題にもなりました。豪州市場でも更なる人気拡大に期待しています」(藤島氏)と続け、期待を伺わせた。