第4回:留学中、7カ月ぶりに体重計に乗ってみた
2022年7月から日豪プレスでインターン生として働き、シドニーで生活するMaoの奮闘記。私の言葉を通して、シドニーで生活する全ての日本人留学生へエールを送ります!今回は、とあるショッピングセンターで起きた出来事のお話です。
先日、大きめのショッピングセンターへ、1人買い物に出掛けた時のこと。一通りの買い物を終え、帰り際、トイレに立ち寄ることに。女性トイレの位置を指す矢印に従って角を曲がると、つきあたりに妙な物がありました。
こんなところにゲーム機があるなんて古い銭湯みたいだなあと思いながら、立ち止まってその物体をよく見ると、「CHECK YOUR WHIGHT」の文字。「体重計じゃんっ!」と、私の心はワクワク踊りだしました。
というのも、シドニーで生活しているこの数カ月、私は一度も体重を計れずにいました。来豪したての時に買ったジーンズが履けなくなったり、腰や二の腕のムチムチ感と顔の丸さがいよいよ隠せなくなってきたという実感はあるものの、数字としてその現実を目の当たりにするチャンスには巡り合えていませんでした。
「これは、いよいよかな……」私の心は、早く体重計に乗って!と興奮していたのですが、何と言ってもここはトイレの前。人目につくこの場所で、そもそも動くかも分からない機械の上に乗っている自分の姿を想像したら、ちょっぴり、いや、かなり恥ずかしい。それに加えて、もし機械が動かなかった時に人が来たりなんてしたらもっと恥ずかしい。おまけに費用は1回2ドル……貧乏留学生の私には悩ましい出費。だけど、自分の体重が今どんなもんなのか知りたい。
どれくらい機械と対峙したでしょうか。気がつけば、私は財布からコインを取り出していました。持っていた荷物を横に置き、せめてものと脱いだ靴をそろえて、私は意を決してそれに飛び乗ったのです。
体重計に乗った結果は……
その結果はというと、何とシドニーに滞在して7カ月で約2キロ増!私自身、想像もしていなかった数字でした。無論、体重自体は増えていましたが、正直もっと悲惨な数字になっていると思っていたのです。
私は、うれしすぎて数字を見ては1人でニヤニヤしてしまいました。多くの日本人留学生に向けて、「そんな簡単に太らないわよ!安心して食べてー!」と、両手でガッツポーズをしながら大きな声で言って回りたいくらいの気持ちになりました。最高の気分です。
しかしなぜ、ここまで大きく数字に現れなかったのか冷静に考えてみると、大きく2つの点が挙げられます。
①外食やジャンクフードを食べる機会が少なかった
私は他に類を見ないほどの貧乏留学生だったので、食事はもっぱら自炊が当たり前。1週間分として買った食材や調味料を使って2週間以上耐えたりしていました。また、オーストラリアではアジアンスーパーに足を運べば、納豆やお茶漬け、ふりかけといった自炊生活のお助けアイテムが思っていた以上に豊富にそろっているので、むしろ料理をする時間が、自身の頭の整理とストレス発散になって楽しめていたことも良かったのかもしれません。
とはいっても、すごく疲れた日や落ち込む日には、私が愛して止まない「Fries(日本でいうフライドポテト)」が、今日は食べて良いよ!と誘ってくるので、その誘惑に素直に従ってモリモリ食べる日もあります。オーストラリアのポテトはものすごくおいしいのです。私のお勧めは、ハングリージャックスのfriesと、少しぜいたくをするならカフェのfries!
②運動の機会があった
私の運動習慣は、ウォーキングのみです。運動する人からすると、「なんじゃそれ!」と思われるかもしれませんが、歩くことは案外あなどれないです。私は、自宅が駅と駅の中間だったこともあり、毎日15分以上歩く習慣がついていて、少し遠い駅で降りて散歩を楽しんだり、休みの日は海沿いを散歩しに行ったりしました。歩くだけでもある程度の体重キープはできていたのかも。
しかし、私は筋肉が全くないので、あの2キロは多分脂肪です。今は、自宅でできる筋トレを模索中です。
太らないシドニー・ライフ
シドニーに7カ月滞在している私が思うことは、まず、そんな簡単に体重は増えない、ということです。食生活に変化をもたらす留学に挑戦する以上、体重が増えることを恐れている学生は少なくないかと思いますが、もしそれが留学を楽しむ上で1つの足枷になっていたら、気にせずに満喫して欲しいと思います。もし信じられないくらいに体重が増えても、それも留学の楽しみの1つですよ。
滞在中の学生の皆さんも、これから留学する方々も、私と一緒に上手に節約しながらおいしいご飯やお酒を楽しみ、案外太らない、そんなシドニー・ライフを満喫しましょう!
MAO Profile
福島県出身。2022年5月に来豪。7月から日豪プレスでインターンを開始。昭和歌謡曲と日本の古いバラエティー番組を愛し、家族や友人とおいしい料理とお酒を楽しむことが大好き。趣味は古着屋巡りと1人観光。
Instagram: @paaozuu__