ご機嫌いかがですか、れんです。
さて、日本の新年度は4月から始まりますね。官公庁や会社の会計年度、学校年度も4月からです。新年の始まりは1月なのに、新年度のスタートがどうして4月からになったのかご存知でしょうか。これには日本人の大好きな「米」が深く関わっていました。
日本では昔から年貢(=税)は米でした。江戸時代の百姓の人口比は全体の8割を大きく超え、明治になってからも国民の多くが農家だったため政府の税金収入源は米のままでした。農家は秋に収穫した米を現金に換えて納税します。
それから、政府が予算編成をするので1月始まりではとても間に合わなかった、というのが大きな理由の1つのようです。それに当時の経済大国・イギリスの会計年度が4月(現在は9月)だったのでそれにならったということもあるそうです。
明治19(1886)年に国の会計年度が「4月~3月」になると、当時の文部省が学校運営の予算調達の利便性から高等師範学校(中等学校教員養成機関)の入学を4月にします。そしてその後、全国の師範学校や小学校も4月入学になっていったそうです。
話は少し逸れますが、4月1日が早生まれに含まれるのをご存知でしょうか。これは学校教育法第1章第17条に「小学1年生になるには6歳になった翌日以降に4月1日を迎えること」という条件があるためだそうです。つまり、その学年の最初の誕生日は4月2日になり、4月1日生の子どもは早生まれとして上の学年に組み込まれるというわけです。
このコラムの著者
れん(書家/アーティスト)
アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
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