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6校見学して見えてきた!メルボルンの小学校事情

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オーストラリアの4-5月は来年度の小学校入学に向けての学校選びが盛んな時期。
今回は私が体験したメルボルンの小学校事情をお話しします。

4歳キンダーの4月頃になると通っている幼稚園で近隣小学校の「OPEN DAY」や「School Tour」のチラシを目にするようになりました。
※『OPEN DAY』は予約不要の学校説明会。
※『School Tour』は実際の授業風景を見せてもらう学校見学(アポ取り必要)

私はメルボルンの学校が一体どういうものなのか全くわからなかったので、合計6校のSchool Tourを体験しました。
内訳は内訳は公立学校2校 と 私立カトリック校4校。

まず、小学校でお受験もしないのにこんなに見学に行くこと、こんなに選択肢があることにびっくりですよね。
公立で学区ごとにどこの学校にいくか、割り当てられているのですが、学区外の学校に申込することもできます。その年の入学人数によっては入ることができます。
カトリック校は学区もありますが、その学校が属する教会で洗礼を受けていると優先的に入れます。
さすがに6校見学すると大体メルボルンの学校がどんな感じなのか、つかめてきますね。
それぞれ学校により特徴はちがいますが、6校見学してわかったメルボルン小学校事情を書き留めておきます!





学費

公立: 年間300ドルくらい。
カトリック: 年間3,000-4,000ドルくらい。
プラス制服代とイベントなどにかかる経費

カトリック校はやはり公立に比べると高いのですが、姉弟が入るとなるとプラス800ドルくらいになります。
なんだか一気にお得感。

ちなみに普通の私立という選択肢もあります。
が、学費がとんでもなく高い!(15,000-25,000ドルくらい)
そして、人気のため生まれたときからウェイティングリストに載せてもらうというところもあるそうです。
私は今回、私立は考慮に入れませんでした(ご察しください笑)

生徒数

公立:全学年300人-600人くらい
カトリック:全学年80人、150人、350人くらいと学校によってかなり違う。

 コンポジットラーニング(Composite learning)

どういう教育法かというと、
違う学年の子たちが一緒のクラスで勉強するスタイルなのです。

Year1&2(日本でいう小学生1、2年生)、Year3&4、Year5&6という組み合わせで、違う学年の子たちがクラスに混在し一緒に学ぶスタイル。ひとクラスは20-25人程です。

見学した6校中5校がこのコンポジットラーニングスタイル。

生徒一人一人の学力の差があるので、その子にあった課題を与えていくスタイルだそうです。
上の子が下の子を面倒見たり、横のつながりだけではなく、上下の繋がりも出来ていろんなコミュニケーションが可能というメリットがあるそうです。

クラスの中でさらに複数グループに分かれて勉強

これは不思議とカトリック校に見られた傾向。
クラスの中で先生とリーディングをしているグループ、生徒だけでiPadを使って勉強しているグループ、生徒だけで本を読んでいるグループ…
日本のような生徒が一斉に同じ方向を向いて勉強している授業風景ではありませんでした。

とある学校では、
『1クラスのなかで、さらに生徒を6グループに分類分けしてます!』
というところも。
一方、公立校は私がみた学校の限りではクラス全員で授業を受けている感じでした。

学校の授業中に習いごと

通常の授業中にクラスを抜けてピアノレッスンやドラムレッスンをするのがオーストラリアスタイル。
『放課後、習い事のために送り向かいをする手間がなくなっていいでしょ』
がウリのようです。

教科書がない

日本では教科書にそって授業を進めますが、オーストラリアでは教科書がないんですよね。
これにはびっくりしました!
見学したときも、タブレットやノート、プリントで勉強していました。
その時その時の教材で必要なものを学んでいくようです。

iPad・Chromebook は必須

どこの学校もiPad・Chromebook を使います。
低学年ではiPad、高学年になるとChromebookのところが多かったです。
公立校は基本各家庭でiPad・Chromebookを用意してください派。
カトリックは学校で用意してくれる派。
ちなみにカトリック校の方がテクノロジー系に力を入れている印象。
公立校はパフォーマンス、プレゼンテーションの方に力を入れてる印象でした。

入学前のプレイグループ

見学した学校のうち3校は入学前にプレイグループが用意されていました。
そこで入園前にお友だちができたり、学校の雰囲気になれるとことができます。
息子の世代はちょうどコロナ時期と重なり、かないませんでしたが、いいシステムだなと思いました。

給食はなし

オーストラリアの学校では給食はありません。
お弁当を毎日もっていくか、キャンティーンと呼ばれる売店で購入することになります。

このキャンティーンは学校によって運営がまちまちで、
・事前にオンラインでオーダー
・当日に紙のランチバッグに注文の品名を書き、お金をいれて当日にオーダー
・毎日売ってるパターン
・週3回のみ売ってるパターン

がありました。

売っているものは…
サラダ、寿司ロール、ピザ、サンドイッチ、ソーセージロール、パイ、クッキー、マフィン、アイスクリームにジュース…

日本の給食制度の素晴らしさを訴えたくなります。

まとめ

以上が私が体験した小学校選びで驚いたメルボルンの小学校事情。
あくまで私の地域で、他のところでは違うかもしれないのでご参考までに。

そうそう、学校見学の最後にどの学校もパンフレット等一式をくれますが、学費が書いてある用紙を入れてない学校が3校くらいありました。
確認してから学校を出ましょう!

学校選びは人によって全然基準が違います。
ある人は近いから!とパッと決めちゃうし、
ある人は少人数・アットホームな環境がいいから、
評判がいいから、
学校のレベル(学力テストの平均点)が高いから、
カトリックだからカトリック校!
モンテッソーリ教育がいい、
シュタイナー教育を受けさせたい…
などなど…どれも正解だと思います。

私は、息子が人見知りなので、最初は少人数のアットホームな学校を…と思って探し始めましたが、最終的に決めたのは家から一番近くの生徒数が一番多かった公立校。

理由は息子がここがいい!といったこと。

この学校が幼稚園からのお友達も多く、学校にいてもおうちを近くに感じるのが何よりホッとするようでした。
そして今も息子は『この学校が一番いい学校だ!』と言いながら通っており、私も家から歩いていける距離でめちゃくちゃ楽させてもらってます!!

小学校選び、日本と違うことだらけでたくさん悩まれるかと思いますが、皆さんにとっていい学校に巡り合えますように。

著者

トマロ亮子

イタリア系夫+息子+ネコと暮らすグラフィックデザイナー。
名刺・ロゴ・バナーなど、デザイン実績500点以上。
集客に効くデザインレッスンも随時開催中♪

メルボルン子育て広場 メルファミ 2022年09月17日の記事より転載





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