第5回:オーストラリアから大好きな人たちへ送る手紙
2022年7月から日豪プレスでインターン生として働き、シドニーで生活するMaoの奮闘記。私の言葉を通して、シドニーで生活する全ての日本人留学生へエールを送ります!今回は、私がオーストラリアで「手紙を送る」という目標を達成したお話です。
私は、オーストラリアへ留学すると決めた際、大きな目標を2つ立てました。それは、「オーストラリアのメディア企業でインターンに挑戦すること」と、「オーストラリアから大好きな人たちへ手紙を送ること」。前者は、ありがたい機会を頂戴して達成できたわけですが、後者に関しては毎日の生活に追われ、なかなか達成できずにいました。
そんな私が昨年の9月ではありますが、やっとやっと!「オーストラリアから大好きな人へ手紙を送る」という目標を達成したのです。
私が手紙を書く理由
私は、要所要所で直筆の手紙を書くことを大切にしています。私自身が文字を書くことが好きというのもあるのですが、やはり手紙には“手書きだからこそ伝えられること”が確かに存在していると考えていて、その文字にはパワーがあり、かつ自分の思いが伝わりやすいと思うのです。そういったことから、私は誰かの誕生日や、ちょっとしたお礼がしたい時など、直筆の手紙を添えるようにしています。
今回、私は両親と祖父母に手紙を書きました。私の留学は、彼らのサポートなしでは決して実現することができませんでした。だから、この「留学」という大きな決断を応援し手助けしてくれた家族にはどうしても手紙で感謝を伝えたかったのです。
海外から日本へ手紙を届けることができるなんて……。私は、送る前からワクワクが止まりませんでした!
シドニーから日本へ手紙を送る方法は?
私はオーストラリアに到着する前、現地から手紙を出す方法は日本と全く違うのではないか、と考えていましたが、調べてみるとその方法は日本とさほど変わりはありませんでした。ただ、宛て名を書く際、私が気を付けたことが2つあります。
①手紙を送る国名は大きく書く
「手紙を送る時、何か特別にすべきことはあるかな?」とインターネットで調べてみると、宛て名の書き方がズラリ。どうやら宛て名を書く際、送信先である「Japan」を大きく明記する必要があったのです。一体それがどうしてなのか詳しいことは分からなかったのですが、送信ミスが起こる可能性を防ぐためにも国名を予め大きく書くことはとても良いことだと思います。
②「Air mail」であることを明記する
海外に送る手紙であることの証明になる「Air mail」を記しておくことで、①同様に送信ミスが起きる可能性を大幅に下げることができます。これも、私が宛て名を書く時に気を付けたことです。
いざ!手紙をシドニーから日本へ
大切な家族へ送る手紙を書き終えた私は、郵便局へ向かいました。
オーストラリアでは、日本と同様に手紙を送る際、切手が必要です。切手はさまざまな場所で買うことができますが、ここはやっぱりシドニーの郵便局で買いたい!ということで、郵便局で切手を購入しました。
オーストラリアの切手を手にした私は終始大興奮。封筒に貼り付けることも忘れてパシャパシャと写真を撮りまくっていたのですが、ここにきて問題が発生。
オーストラリアの切手は、日本の物に比べてかなり大きい。
封筒をみると、貼る場所がないことに気付いたのです。手紙の送り方も変わらないし、切手も同じくらいのサイズだろうと甘くみていた私.…… ここにきてやられました。切手をどこに貼るべきか悩んでいると、受付のお姉さんが、「ここでいいわよ!」と貼り付けてくれました。そのまま、流れるように行ってしまった私の手紙。本当にあれで大丈夫なのか⁈ 無事に届くことを強く願いました。
3週間後……
それは突然でした。手紙は家族に秘密で送ったのですが、なかなか到着の連絡がなく、いっそのこと手紙を送ったことを伝えようか迷っていた時でした。
両親から、手紙が届いたとの連絡がきました。また、到着が同じころだったのか彼らは祖父母にも手紙を送ったことを知っていて、とても喜んでくれました。
ご覧の通り、郵便局のお姉さんが貼ってくれた切手は日本では考えられない位置にあって、おまけに逆さま。それに、上記で宛て名はしっかり書いてくださいね!なんて言っていた私が肝心のJapanを書き忘れて、変な位置に付け加えてあったりと、無事に届くか不安なことばかりでしたが、なんとか手紙が到着。私の目標はコンプリートされたのでした。
手紙を書くということ
手紙を送ったことで、留学中に達成すると決めていたことを全て叶えることができた私は、留学生活の悔いなし!うれしいです。
デジタル化が急速に発展し、コミュニケーションが簡潔になった現在、手紙を書くということはアナログなものに分類され、送る機会自体が減ってきていると思います。だけど、私は古くなってきて不便になったものの中にも決してなくしてはいけないものがあると感じています。そのうちの1つがまさに手紙を書くということです。
手紙を書くのは少し面倒なことかもしれませんが、海外という特別な場所から送ると考えれば、面倒な気持ちよりもワクワクやドキドキする気持ちが勝ります。また、手紙の内容を考えながら、送る相手のことを遠く離れた場所から思い、改めて大好きだなと感じる時間も、留学生活の中で大切で貴重な瞬間になります。
日豪プレスでもデジタル化が急速に発展する世の中で、人びとへ紙媒体の雑誌を提供することを変わらず大切にしています。アナログかもしれないけど、絶対に価値のあるものは残していきたい!そのために、私も引き続き頑張っていきたいなと思いました。
ちょっぴりテキトーでも手紙は無事に届きます!
皆様も、海外から大好きな人たちへ手紙を送ってみませんか。
MAO Profile
福島県出身。2022年5月に来豪。7月から日豪プレスでインターンを開始。昭和歌謡曲と日本の古いバラエティー番組を愛し、家族や友人とおいしい料理とお酒を楽しむことが大好き。趣味は古着屋巡りと1人観光。
Instagram: @paaozuu__