ご機嫌いかがですか、れんです。
日本では8月15日を終戦記念日(終戦の日)としているので、多くの日本人は何の疑いもなくそう思っているのではないでしょうか。しかし1945年のこの日は「ポツダム宣言の受諾と日本の降伏について天皇陛下より国民に対して公表があった日」なだけで、アメリカなどは日本政府が降伏文書に調印した9月2日に戦争が終結したと認識しているようです。
当然ですが連合国にとってはこの日は対日戦勝記念日(中華民国やソ連は翌3日)で、Victory over Japan Day(VJ Day)と言われています。また、国際法上では1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効日を連合国と日本との戦争状態が終結した日としています(ソ連などの東側諸国は除く)。
さて、日本政府は8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として全国戦没者追悼式を主催し、天皇皇后両陛下もご臨場なさいます。祭壇の中央に立てられる「全国戦没者之霊」の巨大な標柱を最初から30年以上揮毫(きごう)しておられたのが、私が通っていた書道塾が所属した「創玄書道会」創設者の金子鷗亭(おうてい)先生で、重量感のある線で構成された隙のない楷書がとても魅力的でした。現在は謙慎書道会の新井光風先生が揮毫されていますが、この式典は必ず中継されますので興味があったらご覧ください。
日本は終戦と言っていますが、世界中で戦争や紛争は尽きたことがありません。世界中のあらゆる人びとが安心して生活できる日が来ることをただただ祈るばかりです。
このコラムの著者
れん(書家/アーティスト)
アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
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